東京中日だけの記事ですが

浦和・長谷部シエナ入り確定

2007年10月18日 紙面から

 浦和の元日本代表MF長谷部誠(23)が、イタリア・セリエAシエナに来年1月に移籍することが確実な状況となった。6月にも獲得を目指して、交渉を進めていたシエナ関係者は17日、あらためて今冬での長谷部獲りを明言。前回は強く慰留した浦和側も「彼の気持ちをよく考えてあげないといけない」と容認する方針で、移籍に障害はなく、「シエナの長谷部」誕生は確実だ。

 紆余(うよ)曲折を経て、“浦和のプリンス”のイタリア移籍が確実になった。かねて欧州でのプレーに強い希望を持っていた長谷部の元には今年6月にもシエナから代理人を通したオファーが届いていた。しかし、今季リーグとACLの2冠を目指す浦和側は、長谷部がチームで定位置を獲得できていないこと、2冠を狙う上では欠かせない戦力であることなどから強く慰留。オジェック監督との直接会談もあり、長谷部側が折れる形で残留となった経緯があった。

 しかし長谷部は夏以降、「(今冬の欧州移籍のために)自分も周りも納得できるようなプレーをしたい」と話していた通りに定位置を奪い返し、首位を走るチームの中盤に欠かせない存在となった。それだけに浦和も今回は放出を認める方向だ。クラブ幹部は「今までの経緯は重く感じているし、彼の気持ちをよく考えてあげないといけない。門戸を開いて話し合いをしたい」と容認の姿勢を示した。

 ただ、契約満了に伴う移籍金なしの完全移籍ではなく、契約延長をしたうえでの期限付き移籍になる可能性が高い。これは今年1月にザルツブルク期限付き移籍したMF三都主と同じ形。「伸二(小野)のように、日本に戻るときは浦和でプレーしてほしい選手。何が最良なのかを考えなければいけない」と、生え抜きのスター選手をつなぎとめておく考えだ。
16位低迷 課題は中盤

 【ジェノバ(イタリア)ダミアーノ・バッソセリエAシエナのザンジGMが17日、「(長谷部を)1月に獲得できるように交渉しているのは事実」と、今冬での長谷部獲りを明言した。シエナはリーグ7試合を消化して、勝ち点6の16位と下位に低迷。中盤が課題で、特にボランチの補強が急務となっており、長谷部に白羽の矢が立った。

 今後はセリエA残留争いに巻き込まれる可能性もあり、チーム内部には貴重な外国人枠で、日本人を獲得することに否定的な声も上がったという。しかし、ストロナーティ会長らチーム首脳が長谷部のプレーを気に入っており、獲得に向けた動きを進めることは間違いない状況だ。

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長谷部はわりかし好きな選手なんですが、出場機会が減ってるみたいだし・・・