今年はしぶといですよ

レアル、2度のリードもラツィオとドロー/CL

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[写真]敵地に乗り込んだレアルはファン・ニステルローイ(写真)が2ゴールを挙げるも、追い付かれドローに終わった。(REUTERS/Giampiero Sposito)クリックで拡大

敵地に乗り込んだレアルはファン・ニステルローイ(写真)が2ゴールを挙げるも、追い付かれドローに終わった。(REUTERS/Giampiero Sposito)(ISM)

 チャンピオンズリーグは現地時間3日、グループリーグ第2節の残り8試合が行なわれ、グループCではラツィオ(イタリア)とレアル・マドリー(スペイン)が2対2で引き分けた。ロイター通信が報じている。

 先制したのはレアル・マドリー。開始早々8分、FKのチャンスを得ると、スナイデルのピンポイントキックをファン・ニステルローイがうまく押し込んだ。地力に勝るレアル・マドリーが敵地で幸先よく先手を取ったとあって、このままスペインリーグ王者が優位に試合を進めるかと思われたが、レアル・マドリーはつまらないミスを連発。それに乗じてラツィオが徐々にリズムをつかむと、32分、ザウリのクロスをステンダルドがヘッドでつなぎ、最後はパンデフがファインゴールを叩き込み、同点に追い付く。

 後半に入ると、立ち上がりから決定機の応酬となり、開始6分にレアル・マドリーがラウルのパスからファン・ニステルローイがオーバーヘッドで脅かせば、その直後にラツィオロングフィードからマウリが惜しいシュート。53分にロッベンの折り返しからファン・ニステルローイがねらってレアル・マドリーが勝ち越し点のチャンスをつかむが、56分にはラツィオパンデフのクロスからロッキが脅かして押し返す。

 そんな拮抗した試合が動いたのは61分。ラウルがセンターライン付近でのインターセプトから素早くスルーパスを出すと、完全に抜け出したファン・ニステルローイがGKとの一対一を冷静に制し、レアル・マドリーが再びリードを奪う。しかし、ラツィオも譲らず、75分にムディンガイのカットからパンデフが左足を振り抜き、またも試合を振り出しに戻す。結局、両者は最後まで譲らず、試合は2対2の引き分けに終わった。

 レアル・マドリーのシュスター監督は、「アウェイで勝つのは難しい。攻め合いになったし、引き分けはポジティブな結果だよ。我々が2対1でリードして、試合をコントロールしていたと思うけど、ラツィオが見事な戦いを見せて勝たせてくれなかった」と相手の奮闘を称え、引き分けにも納得顔。対するロッシ監督は「選手たちを誇りに思う。彼らは満員の観衆が見守るなか、最初からレアル・マドリー相手に気迫あるプレーを見せてくれた」と自チームの健闘を賞賛していた。

 もう1試合では、ブレーメン(ドイツ)が1対3とオリンピアコスギリシャ)にホームで大敗。32分にウーゴ・アルメイダのゴールで先制したものの、終盤立て続けに3失点を喫し、まさかの逆転負けとなった。

2007年10月4日 11時12分 ISM