小粒でもぴりりと辛い
ブンデスリーガ第８節では２９日、前節を終えて２位につけるレバークーゼンがホームに首位バイエルン・ミュンヘンを迎える大一番が行われる。
久々に首位争いの舞台に登場したレバークーゼンは開幕直後こそつまずいたものの、第３節でシーズン初勝利を挙げると、その後はシャルケ戦での引き分けを挟んで４連勝。順位も２位に浮上した。
前節のニュルンベルクでのアウエー戦は、良いとはいえない内容ながらもきちんと勝利を手にし、試合後にスキッベ監督も「上の順位にいるときは、こういう試合でも勝ててしまうものだ」と語るなど、今のレバークーゼンはうまくいい流れに乗っている。
現在、首位のバイエルンとの勝ち点差は３だが、得失点差がバイエルンの１８に対してレバークーゼンは８。さすがにバイエルン相手に１０点差以上の勝利というのは厳しく、今節での首位浮上はないだろう。レバークーゼンとしては、まずは勝ち点で並ぶことを目指すことになるが、気になるのは過去レバークーゼンがバイエルンには徹底的にカモにされていることだ。
バイエルンは現在レバークーゼンに５連勝中、最近５シーズンの直接対決でも、７勝１分け２敗と大きく勝ち越している。レバークーゼンにとっては苦手な相手を迎えての首位攻防戦となるが、リーグ最少失点タイ（３）を誇り、今季はまだホームで失点を許していない守備陣が、７試合を終えて２１得点を挙げているバイエルンの爆発的な攻撃陣をいかに抑えるかということにも注目が集まる。
これまで常に守備が不安視されていたことが嘘のように、今季は鉄壁のディフェンスを見せているレバークーゼン。バイエルンの前には３つの関門が立ちふさがる。
まずは守備的ＭＦの２人、ロルフェスとビダル。今オフ、弱冠２０歳ながら５２０万ユーロ（約８億５０００万円）の移籍金でレバークーゼンに加入したビダルは、開幕当初は左サイドバックで起用されていた。しかし、ラメローの離脱によって守備的ＭＦでプレーするようになると、レバークーゼン関係者の“ダイヤモンドの原石”という評価の片りんを見せ始めている。ロルフェスとともに攻撃力も魅力の一つだけに、攻撃面での貢献も期待したい。
また、ハギとフリードリヒのセンターバック２人にも「ストップ・ザ・バイエルン」の使命が委ねられる。加入１年目の昨季はオウンゴールにＰＫ献上と、ネガティブなプレーだけが強烈な印象を残したハギだが、今季はそうした危なっかしいプレーは見られなくなった。フリードリヒはこのオフに加入したばかりだが、チームにフィットするのに全く時間を要せず、ローマに移籍したフアンの抜けた穴を感じさせない。セットプレーでもこの両選手は強力な武器となっており、今季もすでに２人合わせて３ゴールを決めている。なかなかチャンスを与えてはくれないバイエルンが相手だけに、セットプレーは重要な鍵を握りそうだ。
そして、最後の頼みの綱はＧＫのアドラー。昨シーズンの後半から正ＧＫの座を射止め、今季も守護神として君臨。スーパーセーブで何とかゴールを守り抜いてもらいたいところだ。昨シーズンまではもろさが目立ったレバークーゼン守備陣だが、この首位攻防戦では勝利の立役者としてヒーローになることができるだろうか。
- Saho Kobayashi from Germany-
[ スポーツナビ 2007年9月29日 11:58 ]
バルサ、共和国時代のリーガに思いをはせる
2007年09月30日03時50分
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バルサ、共和国時代のリーガに思いをはせる
バルサのラポルタ会長は、歴史認識について一石を投じる構えだ
バルセロナは地中海リーグで戦っていた１９３７年（当時のスペインは王制ではなく共和制）のリーガの存在を認めるよう主張しており、法務部がその手続について研究をしている。同年の共和国杯というカップ戦を優勝したレバンテも、大会に参加していた。
スペインの日刊紙‘ラ・バングアルディア’によれば、バルサは同年のカップ戦とリーガは結びつきがあり、連続性があったと認識している。レバンテはカップ戦を勝ち、バルサがリーガを勝った。バルサがリーガを優勝したためカップ戦を棄権し、レバンテが戦ったとされている。
バルサはスペインサッカー連盟（ＲＦＥＦ）に対し、この政治的意味合いの強い論拠によるレポートを提出予定だ。「リーガをＲＦＥＦが認識していたのは明らかで、今もその姿勢でないとおかしい。地中海リーグやその他の大会はまた別だ。１９２６年から１９３９年までリーガはなかったという説を維持するのはおかしい」と歴史家のカルラス・サンタカーナ氏は‘ラ・バングアルディア’に対し語った。カタルーニャ州サッカー連盟とスポーツ部門の秘書官もこの主張を支持する。
翻訳：斯波 祐介
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