ローマのスパレッティ監督「しっかり地に足を着けよう」
ローマのスパレッティ監督は、開幕3連勝にも慎重な姿勢を崩さない【(C)BPI】
「しっかり地に足を着けよう」とローマのルチアーノ・スパレッティは慎重な姿勢を呼びかけた。ローマはリーグ戦で3連勝を収めており、うち2試合がアウエーゲーム。全勝で単独首位に立った。周囲からも高い評価を受けており、スパレッティ率いるローマはスクデットセリエA優勝)争いの有力な候補だと考えることができる。

 しかし監督本人に、そういったことを考えるつもりはないようだ。
スクデットを狙える? 賛辞には感謝するが、ほかのチームがわれわれをわざと首位に立たせるように力を隠しているかのように思える。ローマよりも素材の充実したチームは多い。われわれと同様、首位争いに割り込めるチームはほかにもある。例えば? フィオレンティーナだ」

 スパレッティの意図は明白だ。話を続けていくうちによりはっきりと分かってきた。
「私が重視しているのは、選手たちがしっかりと地に足を着けることだ。今日はレッジョ・カラブリアで勝利にふさわしい内容のゲームをすることができたが、非常に厳しい試合だった。流れの良い時間帯をうまく生かすことができたのが良かった。その後はやりやすくなり、後半は楽な展開と言ってもいいほどだった」

 今のローマには誰もが好感を抱いている。
「それはおそらく事実だろう。あまりにも善人になりすぎて簡単なチャンスを無駄にしてしまい、相手チームにまで好かれすぎてしまうこともある。今日も苦しい場面が二度ほどあった。試合展開を考えれば、もっと早く勝負を決めることもできたはずだった」

(C)SPORT

[ スポーツナビ 2007年9月17日 12:27 ]