まだまだこれから・・・ですね

東京MF鈴木が復帰へ手応え
 
東京MF鈴木規郎(23)が、戦列復帰への手応えをつかんだ。16日のJサテライトリーグ水戸戦(笠松)で先発出場。得意のドリブル突破で攻撃の起点になるなど、復調の兆しを見せた。右ひざ痛のため、リーグ戦は最近5試合のうち3試合でベンチ登録を外れていた。「状態は最近にないくらいよかった。調子を上げていきたい」と笑顔だった。

[2007年9月16日19時12分]


東京FW平山が5人抜き弾/J1

後半44分、東京FW平山はゴールを決め両手を胸の前でクロスさせて喜ぶ <J1:東京2−0横浜FC>◇第25節◇15日◇国立

 北京五輪へ向けて、U−22日本代表勢がJの舞台で大暴れした。東京FW平山相太(22)が、横浜FC戦に途中出場。終了間際に5人抜きの離れ業で追加点を決め、2−0の勝利に貢献。最終予選で「先発落ち」の屈辱を味わったエースが意地を見せた。

 何が何でも、決めてやる−。試合終了間際のロスタイム。平山は味方の浮き球パスを右足と頭でキープすると、ゴール目指して突進した。「オレはスピードに乗っている。行ける」。ゴール左手前で相手DF2人に体を寄せられても、勢いは止まらない。両腕で押さえつけ、ハーフライン付近から約45メートルをドリブル突破。飛び出すGKを左にかわし、無人のゴールへ蹴り込んだ。

 途中出場からわずか5分後。計5人の相手守備網を力と技でかわす一撃は、元アルゼンチン代表の英雄マラドーナをほうふつさせた。「自分を信じてピッチに立った結果。プロになってからのベストのゴールだと思う」。平山コールに沸く観客席に向かって、思い切り右腕を突き上げた。

 燃えていた。五輪最終予選では8日サウジアラビア戦に続き、12日カタール戦でもスタメン落ち。不動のエースをC大阪FW森島に譲り、自信を失いかけた。だが、13日夜、原監督から「ボールを追う迫力は森島の方がある。でも、オレはお前の方が点を決めると思う」と温かい言葉をもらった。試合前には、左足骨折で離脱したMF梶山の激励を受け「いつも一緒に戦ってきた仲間のために」と気合を入れた。

 ストライカーの「壁」にぶち当たっていた。身長190センチの日本人離れした高さは評価されても、運動量とDFを一瞬で切り裂くスピードが課題だった。原監督やU−22日本代表の反町監督から「もっと動いて」「プレーの質を上げて」と指摘された。日本は五輪最終予選C組で現在首位だが、得点力不足を抱えたまま。エースの平山に批判が集まっていた。この日の離れ業でその汚名を返上した。

 視察に訪れた同代表の江尻コーチが「気持ちが伝わるゴールだった。反町監督にもしっかり報告します」と絶賛。今日16日には、サテライトリーグ水戸戦にも出場する。「次も結果を出したい」。真のエースへ、自信と信頼を回復する戦いが始まった。【山下健二郎

[2007年9月16日9時38分 紙面から]


ちやほやされすぎないようにとか心配したりして