ACL年間最優秀選手候補にもなったことだし

日本代表、スイスに逆転勝利! 矢野がロスタイム決勝弾/3大陸T

 現地時間11日、オーストリア・クラーゲンフルトで行なわれた3大陸トーナメントの第2戦でスイスと対戦した日本は、2点のビハインドから後半の4得点で4対3と試合をひっくり返し逆転勝利。勝ち点を4に伸ばし、同トーナメント優勝を飾った。

 日本は開始わずか10分、スイスのマニンにFKを直接決められ先制を許すと、2分後には闘莉王がハンドを犯してPKを献上。これをエンクフォに沈められ、立て続けに2点を失った。その後に、日本はスイスディフェンスの背後のスペースを突き、松井がエリア内で決定的なシーンを迎えたものの、得点を奪えずないまま2点をリードされ前半を終える。

 ところが、後半に入ると攻撃陣が爆発する。開始7分、ドリブルで仕掛けた松井がファウルを受けて得たPKを、中村俊が決めて1点差とした日本。67分に中村俊のFKを巻が頭でねじ込み同点とすると、11分後には巻が倒されて獲得したPKを、中村俊が再び沈めて逆転に成功する。

 日本はその直後にCKから失点し土壇場で勝利を逃したかに思われたが、巻に代わって途中出場を果たした矢野が、ロスタイムにこぼれ球を押し込んで決勝点。先月の国際親善試合で強豪オランダを破るなど、充実した戦力を誇るスイスを相手に劇的な勝利を収めた。

 また、もう1試合のオーストリア対チリの一戦は、チリが2対0と勝利。この結果、日本が勝ち点4でトップとなり、同トーナメントの優勝を決めた。チリが2位に入り、以下、スイス、オーストリアという最終順位となった。

2007年9月12日 06時29分 ISM



ルーカス 元同僚パウロつぶし
2007年9月12日 紙面から

狙いすましてゴールを決めたFWルーカス=東京・小平グラウンドで


 かつての同僚も容赦しない−。FC東京のFWルーカス(28)が11日、次節・横浜FC戦(15日、国立)に向け、新外国人MFマルコス・パウロを要警戒人物に指名した。ブラジルのクルゼイロシドニー五輪代表でともにプレーした元チームメートで、「パスがうまいからみんなでつぶさないと」と包囲網を予告。知り尽くした情報をチームに伝え、最下位たたきで再加速するつもりだ。

 今季対戦成績は2勝1敗だが、助っ人3人が入れ替わり、三浦淳も加入。別のチームに変ぼうを遂げた新生・横浜FCのキーマンが、中盤に君臨するパウロだ。ただ、ここまで6試合の出場だけで情報が不足しているため、ルーカスは「有名だけど、日本人は知らないでしょ。だから、これからみんなに教えるよ」と独自情報を伝える考え。

 日本では、“先輩”としての意地もある。「ゴール決めて絶対に勝つ。(パウロに)『日本は厳しいよ』ってね」。最下位相手に勝てなければ、浮上はない。ルーカスが白星の先導役となる。 (松岡祐司)


ということはレイナウドとも同僚ってこと?


中東キラー・平山大一番で決める! (スポニチ
カタール戦へ調整する平山


 08年北京五輪アジア最終予選を戦っているU―22日本代表は12日、国立競技場でカタールと対戦する。8日のサウジアラビア戦で先発落ちしたFW平山相太(22=FC東京)にとっては正念場の一戦。同じポストタイプのFW森島康仁(19=C大阪)の台頭で途中出場の可能性が高いが、勝ち点4で並ぶカタールとの天王山でエースの意地を見せる。 【カタール戦予想スタメン】

 悲壮感を漂わせながら入念にシュートの感覚を確かめた。試合前日の公式練習。平山は必死の形相でゴール前の動きを確認していた。8日のサウジアラビア戦で、まさかの先発落ち。森島の台頭でカタール戦も途中出場の可能性が高いが、FC東京ではスーパーサブとして今季3得点を記録しており、問題はない。「結果にこだわってやりたい。100%以上の力を出さないといけない」と与えられた時間で結果を出す決意を示した。

 サウジアラビア戦は守備重視の戦術を敷いたこともあり、森島に先発の座を明け渡した。この世代の代表が発足した03年7月のクロアチア戦以来、絶対的エースに君臨してきただけに精神的ダメージは大きかった。後半42分からピッチに立ったが、ショックを引きずり不発。試合後には「試合に集中できなかった」と漏らしたほどだった。

 2次予選では5試合5得点を挙げ全勝突破の立役者となったが、反町監督からは「2次予選と同じ感覚でやっていたら使えない」と厳しい言葉を投げ掛けられた。サウジアラビアからの帰国の機内では悔しさが頭から離れず、ほとんど寝なかったという。幸いそれが時差調整になり、体調は上向き。痛めている右内転筋のケアは欠かせないが「大丈夫です」と悪化を覚悟でピッチに向かう。

 過去に対中東戦で平山は6試合3得点を記録。出場した試合は5勝1分けと不敗を誇る。「カタールとは勝ち点で並んでいるので、しっかり叩いて1位になりたい。ゴールできるように頑張ります」。ともに勝ち点4で並ぶカタールとの天王山。崖っ縁に立たされた背番号9が復活を遂げれば、4大会連続の五輪切符の追い風となる。
[ 2007年09月12日付 紙面記事 ]