オシム監督「代表に満足する選手は不要」


オシム監督「代表に満足する選手は不要」 (日刊スポーツ)
 Jリーグの監督会議が23日都内のホテルで行われ、出席した日本代表イビチャ・オシム監督(65)が各監督に対して、選手のメンタル面の変化に注意を払うように要請した。代表に選ばれたことで慢心し、手抜きをするような選手がいれば、チーム力は上がらない。普段選手と接触する機会の多いJ監督に、引き締め役を任せた形だ。

 テングになるような選手はいらない。オシム監督がJの各監督に選手のメンタル面の掌握、引き締めを要請した。「(Jの監督会議に)来いと言われたから来た。私がJの監督に教えることはない。私の方が優れているとは限らないからね」と言葉を濁したものの、会議内では積極的に各監督に働き掛けていた。

 Jの羽生事務局長によると同監督は「選手の情報はチームの監督の方がよく知っているし、これからは特に選手のメンタル面の変化を教えてもらいたい」と訴えたという。同事務局長は「私が想像するに」と前置きした上で、「代表に選ばれたことで『おれはこれ以上練習しないよ』といった態度を取る選手がいたら報告してくれ、ということでしょう」と付け加えた。

 オシム監督は慢心を嫌う。慢心すれば、向上心がなくなる。千葉監督だった一昨年夏。ワールドユース(当時)で活躍して帰国したMF水野に対し「FKとロングスローだけではサッカーはできない」と先手を打ってくぎを刺した。オシムジャパンでは、既に45人もの選手が招集され、技術面は掌握しつつある。次はメンタル面。全監督とガッチリ握手して別れると「今日は各監督と知り合うことができた。今後どういう関係をつくれるかで変わってくる」と31人の指揮官に大きな期待を掛けていた。【栗田文人

2007年2月24日 09時08分 日刊スポーツ



G大阪、浦和に4発圧勝! マグノがハットトリック/スーパー杯

 24日、Jリーグのシーズン開幕を告げるゼロックス・スーパーカップが東京・国立競技場で行なわれ、昨季の天皇杯準優勝のG大阪が、Jリーグと天皇杯の二冠に輝いた浦和を4対0で一蹴し、同大会初勝利を飾った。

 昨年と同じ顔合わせとなった今年のゼロックス・スーパーカップは、宿敵浦和に対するG大阪の意地が爆発した。試合序盤から積極的な守備を仕掛けたG大阪は、ペースに乗れない浦和から次々とボールを奪取。それを速攻につなげて主導権を握る。すると31分、二川のシュートのこぼれ球をマグノ・アウベスが押し込んで先制。その11分後にはドリブルで持ち込んだ二川がミドルシュートを決めて、G大阪がリードを2点に広げた。

 後半に入っても流れは変わらない。奪ったボールを浦和DFラインの裏に走り込んだ選手に素早く供給して相手ゴールを何度も脅すG大阪。そんななか、追加点を奪って試合を決めたのは、やはりエースのマグノ・アウベスだった。67分、味方のシュートを相手GKが弾いたところに詰めて3対0とすると、終了5分前にはまたしてもこぼれ球に反応してハットトリックを達成。昨季4戦して1度も勝てなかった浦和に対し、4ゴールを奪ったG大阪が屈辱を晴らした。

 一方、故障者続出で、闘莉王をはじめ、長谷部、相馬らが欠場となったこの日の浦和。ゲームでは、昨年見せた前線からの激しいディフェンスが鳴りを潜めただけでなく、攻撃面でもイージーミスを連発し、見せ場を作れずじまい。Jリーグ2連覇に加えて、ACLアジアチャンピオンズリーグ)のタイトルをねらう王者にとって、大きな不安を残す結果となってしまった。

2007年2月24日 16時33分 ISM



浦和を徹底的に研究しつくし、ワシントン・ポンテ・山田の自慢の前線と中盤を徹底的に楔(くさび)を打ち込んで分断し、逆に4バック導入によるサイド攻撃を徹底して取り続けたG大阪と、小野・阿部の新戦力を調整仕切れていない浦和のチームの仕上がり具合が対照的に出た試合だったとおもいます。