リケルメ、古巣ボカへの復帰も「NO」

 ビジャレアルリケルメが、古巣ボカへの復帰についても「NO」の回答を出していたことが分かった。ボカのマクリ会長がその事実を認めたもので、ビジャレアルとボカのクラブ間では、今シーズン終了までの半年間の期限付き移籍がほぼ合意に達していたものの、リケルメ側が拒否したために成立しなかった。
 リケルメはこれまでも国外のチームから届いたすべてのオファーを拒否しており、ボカへの期限付き移籍ビジャレアルを出る最後のオプションだったが、リケルメ自身がそれを拒否し、今シーズンはビジャレアルに残ることを決断した。

 そのリケルメは7日も全体練習に参加し、チームの一員としてすべてのメニューをこなしていた。ミニゲームではペジェグリーニ監督が見守る前でゴールを量産するなど存在感を十分示していたが、時折やる気を失ったような態度も取り、パフォーマンスのレベルを下げるシーンも見受けられた。ただし、ミニゲームで披露する彼の技術の高さはやはり群を抜いており、チームメートもこれまで同様にボールをリケルメに集めていた。
 練習後に会見場に現れたホセ・マリも、リケルメについての質問に「自分には分からないリケルメとクラブ間の問題。ただ早く解決してほしい」とほかのチームメイト同様に両者の歩み寄りを希望するコメントを残している。

 リケルメは12月17日のオサスナ戦を最後に出場機会を与えられていないが、チームも勝ち星が続かず、いまだに波のある戦いぶりで不調から抜け出せていない。マティアス・フェルナンデスやマルコスの登場によって、リケルメ不在の穴は徐々に消えつつある一方で、その存在感の大きさが消えることはないのも確か。この日、練習を見学に訪れていた年輩のファンたちから「リケルメ、お前が一番だ!」という声もかけられるなど、ビジャレアルをビッグクラブ同様の存在に高めた功労者リケルメへの声援はいまだにやまない様子だ。
 練習後、いつものように裏口からではなく、フォルランとともに記者の前を堂々と通過し帰宅していったリケルメの姿からは、もはや何も問題がないかのように感じられた。本人は決して口を開かないものの、断固としてすべてのオファーに「NO」の答えを貫き通し、ビジャレアルに残ったことは、彼が再びピッチ上でイエローサブマリンのユニホームに身を包むことの誓いであると期待したい。

  • Ichiro Ozawa from Spain-

[ スポーツナビ 2007年2月8日 15:16 ]


最近、FC東京関連の記事を書いてないことに気が付いた(汗
戸田の負傷とか、湘南との練習試合についてはチェックしてますよ。


今年は怪我が少ないことは素晴らしいと思いますね。連携とかはまだ宮崎キャンプで詰めていくみたいだから、なんとも言えないといったところか。
チームリーダーのほかにもDF、MF、FWの各ポジションでのリーダーシップとか取るんでしょうかね