来シーズンのダークホース(東京以外)

J2日本人得点王の鳥栖新居をJ1争奪戦
 J2の日本人得点王、鳥栖FW新居辰基(23)獲得へ、千葉と新潟が動きだすことが24日、分かった。千葉は巻の相棒探しが必須で、新潟は12人もの戦力外通告を出した穴を埋める必要に迫られている。昨季も17得点を挙げた新居は、2年連続でJ2日本人トップ。今季は23ゴールで得点ランク3位と活躍し、鳥栖を史上最高の4位に引き上げた。今オフの移籍戦線の目玉になりそうだ。

 鳥栖はJ1昇格を逃したが、本人のステップアップとなるJ1チームへの移籍はやむなしとの見方を示している。鳥栖への貢献は十分と見なされ、来季J1でプレーすることへの障害は少ない。日本代表オシム監督も気に掛ける存在で、今後は争奪戦が激化する。

 J2の日本人得点王が、その後もJ1で活躍できることは、過去の事例が証明している。黒部(01年)、大久保(02年)、我那覇(03、04年)らはJ2での実績を背景に、守備陣のレベルが高いJ1でも活躍。実力が開花し、日本代表まで上り詰めた。

 新居はC大阪FW大久保に似たタイプで、DFラインの裏へ飛び出す瞬発力が武器。今後の交渉次第だが、戦いの舞台をJ1に移すことは確実だ。

[2006年12月25日8時37分 紙面から]



玉乃、根占が横浜C入り  J1に昇格する横浜Cは22日、J2の東京Vから玉乃淳(22)根占真伍(22)の両MFを獲得したと発表した。


(2006年12月22日22時29分 スポーツ報知)



北京最終兵器だ!李忠成帰化
帰化することが明らかになった李(右)。7月8日、横浜FC戦でゴールを決め喜ぶ(左から、岡山、カズ)
 反町JAPANに“秘密兵器”がいた。来年J1に昇格する柏のFW李忠成イ・チュンソン、21)=韓国=が日本国籍取得を検討していることが24日までに明らかになった。李はスピードと左足のシュートを武器とするストライカーで、北京五輪を狙うU―21日本代表の反町康治監督(42)もその才能を高く評価している。李本人も前向きに考えており、北京五輪予選(来年2月〜11月)に間に合う可能性もある。目指すはFW平山相太(21)=F東京=と2トップだ。

 逸材を求め、全国を渡り歩いてきた反町監督井原正巳コーチ(39)が高く評価したのが李だった。関係者によると、来年2月から11月まで行われる北京五輪のアジア予選を控え、指揮官は李の日本国籍取得を望み、すでに本人サイドに伝えている。反町監督、井原コーチは「平山と2トップを組ませたい」と大きな期待を寄せているという。

 李は西東京市生まれで日本育ち。在日韓国人3世の選手でF東京のユースからトップチームに昇格。昨年、柏に移籍した。180センチの体格だけでなく、スピードもあり左足のシュートを武器にするストライカー。今季は9月に右膝(ひざ)半月板損傷で2か月離脱したものの8得点を取りJ1昇格に貢献。来季もJ1での中心選手として期待される。

 そのプレーは韓国でも評価を受けておりU―18の韓国代表合宿に招集された経験がある。サッカーの場合、ある国の代表として国際試合に出場すれば、他国の代表選手になることは不可能だが、李の場合、韓国代表として試合出場はないため、日本代表としてプレーすることは可能だ。

 2日のJ1昇格を決める湘南戦の前に李は「国際試合に出ていないので問題はないと思う。韓国のクラブでも今のところプレーするつもりはない。枠(Jリーグ規定での日本の義務教育を終えた外国人籍選手枠)が1という問題もあり(日本国籍取得を)考えている」と話していた。

 李は10月25日のU―21日本対U―21中国戦の視察で来日した韓国代表の洪明甫ホン・ミョンボ)コーチに会い、プレーを高く評価していることを告げられたことで決断はしきれていないものの、前向きに検討に入っている。

 申請後から国籍取得の条件は問題ないとみられ、年明けに申請すれば早ければ夏には取得できる可能性がある。そうすれば9月から始まる北京五輪アジア最終予選にメンバー入りも可能。年明けにも申請に向けて動き出す。才能高い李にとっても大きく羽ばたくチャンスとなることは間違いない。

 ◆李忠成イ・チュンソン)1985年12月19日、東京・西東京市出まれ。21歳。左利きのFW。こみねFC、横河FCジュニアユース(柳沢中)と進み、F東京U―18から04年にF東京に昇格。初年度は出番に恵まれず、05年に柏へ移籍した。同年はJ1で8試合に出場し0得点に終わったが、今季J2で31試合出場8得点。180センチ、74キロ。血液型O。

(2006年12月25日06時05分 スポーツ報知)


東京のほうはしっかり頼みますよ(今年こそは)