ここでも語録炸裂!!!

ロナウジーニョ不発 バルサ負けた

インテルナシオナルバルセロナフリーキックを外し悔しがるロナウジーニョ


 トヨタ・クラブW杯の決勝は17日、横浜・日産スタジアムで行われ、クラブ史上初の世界一を目指したバルセロナ(スペイン)はインテルナシオナル(ブラジル)に0―1で惜敗した。ブラジル代表FWロナウジーニョ(26)は随所に好プレーを披露したものの、相手のマークに苦しみ不発。02年W杯を制した思い出の地・横浜で今度は大きな失望を味わったが、試合後には世界一再挑戦への意欲を口にした。 【トヨタ・クラブW杯結果】

 ピッチに立ち尽くすロナウジーニョの目はうつろで、かすかに潤んでいるようにも見えた。次々にインテルナシオナルの選手に慰められても、力なく応えるだけ。「とても悲しい。僕らがゴールを決められずに、彼らにいい時間帯に決められてしまった」。敗戦の弁にも力はなかった。

 世界屈指の名門バルセロナに唯一、欠けている「世界一」のタイトル。それを自らの力で勝ち取るはずだったが、相手右サイドバックのセアラーの密着マークに苦しんだ。今季バルサが苦戦した試合の多くは、ロナウジーニョマンマークで封じられた試合。覚悟はしていた。

 ファウルを受けても、そのたびに立ち上がった。前半42分には素早いリスタートで好機を演出。トリッキーなフェイントやグジョンセンとのポジションチェンジなど、あの手この手で守備陣を翻ろうしたが、両軍最多のシュート6本も不発に終わった。後半41分にはゴール正面左の絶好の位置でFKを得たが、こん身のキックはわずかに左。「あれが決まっていたらと思うけど…」と悔しがる一方で「相手がいい戦術で戦った」と勝者を称えた。

 来日した11日は時差ボケで一睡もできなかった。それでも練習では明るく振る舞い、仲間を鼓舞した。すべては勝利のためだった。今年はバルサで欧州CLと国内リーグを制覇。クラブW杯で優勝して“年間3冠”なら、ベスト8敗退に終わったW杯ドイツ大会の失敗も帳消しにできるはずだった。しかし待っていたのは、ブラジル代表とバルサを合わせ、日本で8試合目にして初めての黒星だった。

 それでも、うなだれてばかりはいられない。21日には国内リーグのAマドリード戦が控えている。「次の試合が迫っているから、悲しんでいる暇はないよ」。今季の欧州CLで連覇を成し遂げれば、来年再びこの舞台に立つことができる。最後には「すぐに戻って来られたらいいし、時間がかかるかもしれないけど、またクラブW杯に戻ってきたい」と前を向いたロナウジーニョ。まだ26歳。いい思い出しかなかった日本で初めて味わった失望は、ロナウジーニョをさらに成長させるに違いない。

 オシム監督辛口≫日本代表のオシム監督はインテルナシオナルが勝った決勝戦について「片方のチームは試合をスペクタクルな見せ物と考え、もう片方は生活のための戦いと理解して、勝った」と振り返った。インテルナシオナルについては「自己犠牲があって組織も整備されていて、スキルも見せ物ではなく実用に使っていた」と評価。対照的にバルセロナについては「美というものは長続きしない」と理想を体現する難しさを語り「1人でも走れない選手がいると、そのチームが負ける」と、名指しこそしなかったが、攻撃に集中したロナウジーニョに苦言を呈した。
[ 2006年12月18日付 紙面記事 ]


一応補足して置くと、オシム監督的には自己犠牲と理想とを両立させた選手は誰なんでしょうね?ジダンマラドーナ?あたりか・・・