久々にセリエ関連

ローマがダービーで敗戦、インテル独走へ

 セリエA第15節の日曜日のナイトゲームでは、ラツィオがローマを3−0で下した。得点はレデスマ、オッド、ムタレッリ。フランチェスコ・トッティもスタメンでの出場を果たし、両監督ともにベストの布陣で試合に臨んだ。4−2−3−1のローマは、4−3−1−2のラツィオに対する中盤での数的優位を生かしてボールキープ率で上回っていたが、ラツィオは低い位置で相手を待ち構えつつプレスをかけ、ローマにあまりスペースを与えていなかった。

 最初の30分間のゴールチャンスはわずか。23分にはトッティが遠い位置から派手なボレーシュートを放ったが、GKペルッツィが辛うじて防いだ。29分にもピサーロのエリア外からの強烈なシュートをペルッツィがストップ。

 試合は前半の終わり頃にかけてヒートアップしてきた。32分にはペッロッタのチャンスをレデスマが阻む。36分にはマウリがロッキとのワンツーで作ったチャンスを生かせなかった。ラツィオは勢いを増し、42分にはオッドのコーナーキックにクリバリが頭で合わせたがGKドニがファインセーブ。44分にはレデスマが25メートルの距離から左足のシュートでドニを破った。

 後半はますます見どころの多い展開となる。49分にはパンデフがローマのディフェンスの穴に侵入し、かわされたドニがパンデフを倒してしまう。ロゼッティ主審は笛を吹かなかったが、ラツィオの抗議を受けてアイロルディ副審に確認を取り、判定を覆した。これで得たPKをマッシモ・オッドが決めて2−0。

 必死の攻撃を仕掛けるローマは熱くなりすぎてしまい、54分にはザウリを蹴ってしまったトッティが警告を受けた。序盤は良かったトッティだが、その後は徐々にペースを落としていた。55分には右サイドのパヌッチからのクロスにマンシーニがオーバーヘッドキックで合わせたがボールはゴールの上へ。ペッロッタトッティも惜しいシュートを放ったが、ラツィオもマウリ(59分)やロッキ(60分)が3点目のゴールに迫った。

 62分、スパッレッティはトネットを下げてブチニッチを投入し3−4−1−2にシステム変更。直後にトッティがヘディングシュートでゴールを狙ったが、ローマの攻撃にはまとまりが感じられなかった。71分にはカウンターからマウリに惜しいチャンス。72分にはロッキのパスを受けたマウリのシュートがクロスバーをたたき、跳ね返ったボールをムタレッリが押し込んで3−0とした。これが最後の一撃だった。

 ローマは以後立ち直ることができず、ラツィオが2005年1月6日(3−1)以来となるダービーマッチでの白星を挙げた。うれしいのはラツィオだけではなく、ローマに7ポイント差(勝ち点39と32)をつけて首位の座を確固たるものとしたインテルも喜んでいるはずだ。

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[ スポーツナビ 2006年12月11日 12:59 ]