バルセロナライカールト監督、ラーション復帰を否定

 エトー、メッシ、サビオラら主力の相次ぐ長期離脱により、バルセロナにFW補強論が強まりつつある。そうした中、ライカールト監督がラーション復帰のうわさについて「今の現状からして復帰の可能性はない」と否定した。
 しかし、クラブが否定している冬の移籍市場での補強については「補強の可能性を捨てるというのは、少し言い過ぎの表現だ」と、微妙なニュアンスながらフロントのベギリスタイン氏やラポルタ会長とは違う見解を見せた。

 ここに来て補強FWの候補に新たな名前も浮上してきている。バルセロナ寄りのスポーツ紙『スポルト』はラーション以外にルケ(ニューカッスル)、パラシオ(ボカ・ジュニアーズ)の2人を補強リストの候補として大々的に報道している。
 スペイン人のルケは現在ニューカッスルで出番がなく、移籍金も350万ユーロ(約5億3000万円)と、獲得する時期としてはこの冬がチャンスになるという見方がなされている。本人も「僕がバルサに対して貢献できることが何なのかは周知の事実だし、そうなれば僕にとっては素晴らしいことだ」と移籍に向けて前向きなコメントを出した。
 アルゼンチン代表FWでもあるパラシオはボカが冬の移籍を認めない方向で、移籍金も1500万ユーロ(約22億5000万円)と高額に設定されることになりそうだ。よって、補強候補としてはあくまでラーション、ルケに次ぐ3番手とされている。

 また、カンテラ(下部組織)に在籍する期待の新星ジオバンニ・ドス・サントスをトップチームに上げるという案も浮上しており、ライカールト監督も「今はけがから復帰したばかりでBチームにいるが、良い状態になればそれもオプションの1つだ」と前向きなコメントを残している。しかし彼はメキシコ国籍であるため、現在マルケスロナウジーニョエトーの3名で埋まっている外国人枠(EU圏外)の問題から、トップチームに昇格してもプレーすることができない。
 ベギリスタイン氏は「今のところ(トップチームで)プレーすることはできない。だが、マルケスが年内中にスペイン国籍を取得してくれれば検討可能だ」と述べ、マルケスのスペイン国籍取得次第という見方を示した。

  • Ichiro Ozawa from Spain-

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