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オシム監督指名、サウジ戦のキーマンは中村憲剛だ!(サンケイスポーツ)
 
サッカー・日本代表アジア杯予選直前合宿第2日(13日、札幌市内)サッカー日本代表イビチャ・オシム監督(65)が、15日のアジア杯予選サウジアラビア戦(札幌ド)のキーマンに、MF中村憲剛(26)=川崎=を指名。10年南アフリカW杯出場をかけたW杯アジア予選でも強敵となる中東勢の中盤に対抗する。

 1人だけ色の違う緑のビブスを着けたMF中村憲に、すぐ近くから老将がささやき続ける。実戦練習で、こんなシーンが何度も繰り返された。

 「自分が中心? そんなことない。フリーマンだっただけ」。本人は照れ笑いしたが、指揮官の熱い視線が注がれていたのは、明らかだった。

 サウジ戦のカギを握るのは、中村憲。9月3日のアウエー戦では0−1で負けている。両国ともに本戦出場は決めているが、オシム監督は本気で勝ちにいく。練習前も宿舎でミーティング。前戦のビデオなどを見せながら、敵の特徴を選手たちへ指示した。ポイントは「相手は中盤のテクニックがある。中盤で自由にさせるな−」。10年南アフリカW杯予選では、強敵イランなど中盤の強い中東勢と戦うことになる。今回のサウジ戦を、その試金石とする。

 練習では、FWとDFを大熊コーチに任せ、MF陣だけを30分間熱血指導したオシム監督。相手中盤に対処する攻守の練習で、中村憲には重点的にアドバイスを送った。その後の10対10のゲーム形式ではどちらのチームにも参加できる“フリーマン”に指名された。「自分だけはダイレクト(ワンタッチのプレー)でやれ、といわれた」と中村憲。ボランチでの先発が濃厚で、中盤を仕切る役割として期待されているのは間違いない。

 先月11日のインド戦(アウエー)では得意の右足ミドル弾を決め、代表初得点をあげた。しかしオシム監督には「難しいことをやりすぎ。自分をデコやロナウジーニョのような選手だと思っている」などと指摘された。

 「(あの言葉は)絶対オレのことだと思う。でも、そういうプレーもしなければ…」。オシム監督の厳しい期待に応える気構えは、整えている。

〔写真:オシム監督(後方)の視線を浴びながら練習する中村憲〕

2006年11月14日 04時42分 サンスポ