オシム日本に通信簿、選手を個人評価 (日刊スポーツ)
 オシムジャパンに「通信簿」が出される。日本代表のイビチャ・オシム監督は13日、東京・本郷のJFAハウスでスタッフ会議を開き、各コーチに就任6戦目までの各選手の個人評価をまとめるように指示した。11月15日のサウジアラビア戦(札幌)前後にそれぞれの選手に渡す可能性が高い。長所と短所を選手に伝え、来年の合宿までに各自で強化し、さらに進化した形で再スタートする。
 これがオシム監督の常識だ。日本代表に前代未聞の「通信簿」が配られる。同監督は各コーチに「私も出すから、みんなも来週までに過去の全試合の総括をまとめてくれ。それぞれの観点から見た各選手の評価を出すように」と伝えた。里内フィジカルコーチはフィジカル的観点から、加藤GKコーチはGKの評価、反町、大熊両コーチは総合的な観点で各選手を採点する。

 スタッフの1人は「選手に結果を伝えるなら、サウジ戦前後になると思う」と話した。日本代表はサウジアラビアとの対戦後、年内には招集の予定がない。次に集まるのは来年2月になる。今年最終戦で「通信簿」を渡すことで、各選手はオフ中に課題を持って個人強化が図れる。全員が代表に生き残ることを目指しているだけに当然、長所を伸ばして短所は補ってから2月の合宿に臨むはず。課題がクリアされなければ「落第」することになる。

 もう1つの理由は、選手評価の基準を設けることだ。あるスタッフは「監督はスタッフが共通の意識を持つことを強調していた」という。各コーチに「通信簿」を出させることは、コーチ、監督の意識を統一する狙いがある。それぞれが出した結論と、オシム監督の基準を互いに確認することで、J視察時の基準もはっきりしてくる。

 今まで、どの代表監督も選手各自にアドバイスを送ることはあっても、実戦の評価をきちっとした形で渡したことはなかった。オシム監督は来年7月のアジア杯本大会までを強化の過程と考えており、その成長度合いを「通信簿」を通して選手にも自覚してもらうという考えだ。今回が第1弾で、来年以降も続く可能性がある。まだどういう形で出すかは決まっていないが、同監督がそれぞれの選手に強力なメッセージを送ることは、言葉以上に重みがある。4年後のW杯南アフリカ大会へ、日本代表は着実にレベルアップしていく。【盧載鎭】




[ 2006年10月14日9時42分 ]


客観的な評価に基づいて、それぞれの課題を示すというのはいいですね。
ただあまりに重視しすぎると偏差値みたいになってしまうような気もするが・・・
選手個人だけでなく、チーム全体としてのパフォーマンスの検証も(こそ)やってほしいところですね。

例えば、佐藤寿人は球の出し手にも大きく左右されるとか・・・