喜びも中くらい?

平山J初ゴールも喜びすぎて失態 (スポーツニッポン)
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 <名古屋・FC東京>前半22分、先制ゴールを決めた平山(右)は喜びすぎてゴール裏の看板に穴を開けてしまう

 オランダ1部ヘラクレスからFC東京に移籍したFW平山相太(21)がJリーグ初得点を挙げた。J1第26節最終日は7日、瑞穂陸上競技場などで8試合が行われ、平山は名古屋戦に先発出場。前半22分にゴール前のこぼれ球に飛び込み右足でネットを揺らした。公式戦での得点は4月12日のNAC戦以来、約6カ月ぶり。後半34分には決勝弾の起点にもなった。試合は2―1で競り勝ち、チームの連敗記録もワーストタイの6でストップした。

 こぼれ球は吸い込まれるように丸刈りの長身FWに向かって転がった。ゴールやや左、約7メートルの位置でフリーになった平山が、スライディングするように体を倒しながら右足インサイドでゴール右隅に流し込んだ。

 「ホッとしています。中で数的優位になっていたので簡単に決められた」

 ヘラクレスからFC東京に移籍して2試合目。待望のJ初得点が生まれたのは前半22分だった。右サイドを突破した徳永のパスに反応した梶山が右足でミドルシュート。名古屋のGK楢崎がはじいたところに、平山はきっちりと詰めていた。1―1の後半34分にはペナルティーエリア内でボールをキープして、つぶれ役となり石川の決勝弾を演出。全2得点に絡む活躍でチームの連敗を6で止めた。これでプロ入り後に得点した試合は7勝1分け。ヘラクレス時代から続く不敗神話も継続した。

 喜びのあまり“失態”も犯した。得点後のパフォーマンスでゴール裏のスポンサー看板を右足でキック。ベニヤ板で作られた看板に直径約10センチの穴が開いた。試合後には自ら名古屋幹部に謝罪したが、名古屋側はFC東京に修理代として推定30万円を請求する方針。平山の勝利給から補てんされる可能性もあり「あんなに簡単に破れるとは…。オランダの看板はもっと強かった」と苦笑いした。

 体重は帰国時から2キロ減の87キロ。徐々に体は絞れているが、まだ万全にはほど遠い。倉又監督は「平山はよくやってくれたが、もう少し運動量が増えれば、もっとよくなる」と分析した。08年北京五輪を目指すU―21日本代表はもちろん、決定力不足という課題を抱えるオシムジャパンのエースとしても期待されるだけに、今後は前線からの守備や裏に飛び出す動きなど献身的なプレーも要求されることになる。

 試合後には6日に新調したばかりのクラブスーツに身を包み「似合うでしょ。LEON(男性ファッション誌)に載っちゃうかも」とおどけ「これからもチームの勝利に貢献したい。出る試合は全部、得点したい」と次節、15日の広島戦に気持ちを切り替えた。9月7日の移籍決定から約1カ月。日本屈指の大型FWは今後もJリーグに新しい風を吹き込んでいく。

 ≪悔やむ本田「負ける相手じゃない」≫名古屋はホームで6試合ぶりの黒星を喫した。徹底的に引いて守る相手と強風に苦しんだだけに、フェルフォーセン監督も「風で難しかったのもあるが、集中力やアグレッシブさに欠けていた」と渋い顔。特に風上に立った後半は多くの好機を逸した。惜しいFKを2本放ったMF本田は「決して負ける相手じゃない。決めるところで決められなかった」と悔やんだ。



[ 2006年10月8日6時1分 ]


平山はやはりすごいですね。次に広島戦はやりにくさという点では名古屋よりもきついと思うので、入念に作戦を立てて行きたい所ですね。佐藤寿人をどう押さえるか次第だけど、杉本を何とか押さえてるので押さえられなくはない?