酷評されてこそ・・・

平山不発、アピール失敗

前半、相手DFを交わしゴールネットを揺らすもオフサイドを取られるFW平山  08年北京五輪を目指すU−21(21歳以下)日本代表のFW平山相太(21=東京)が、初招集で臨んだ実戦でアピールに失敗した。同代表合宿最終日の20日、大阪市内で行われた60分ハーフの練習試合、J2神戸戦に先発出場。調整不足の影響でプレーに精彩を欠き、シュート2本を放っただけで無得点に終わった。試合は3−2でU−21代表が勝ったものの、視察した日本サッカー協会釜本邦茂副会長から酷評されるなど、苦難の「デビュー」となった。

 欧州リーグを経験したプライドは、無残に打ち砕かれた。練習試合とはいえ、平山にとって05年6月のワールドユース選手権以来、約1年ぶりに臨んだ代表戦。エースとして貫録を見せ、北京五輪への第1歩を踏み出すはずだった。だが、味方のパスを呼び込む動きができず、相手DF陣の厳しいマークを受けては、何度も190センチの体をピッチに横たえた。

 60分間で放ったシュートはわずか2本。平山は「得点してアピールできればよかったけれど…。ボールに絡めなかった」と視線を落とした。前半50分には右クロスへの対応が遅れ、至近距離からのシュートをDFに当てた。通常より15分間長い試合で体力の消耗も激しく、若手で構成された神戸に歯が立たなかった。

 周囲の期待も裏切った。日本代表の大熊コーチとともに視察に訪れた釜本副会長は「ピッチで何をしたいのか伝わってこない。考えて動けば周りの選手も彼の高さを生かそうとするし、存在も目立つはず。高校時代のプレーも見ていたが、成長のスピードが遅い」と酷評。長身FWとして68年メキシコ五輪で銅メダルを獲得した男の目は、厳しかった。

 もっとも平山は、オランダのヘラクレスを退団して今月10日に東京へ移籍したばかり。実戦不足で90キロ近くまで増えた体重も絞り切れていなかった。2度のワールドユース選手権や04年アテネ五輪の出場経験はあっても、Jリーガーを中心とした日本のサッカーには不慣れで「オランダでは(中盤とDFの間が)広かった。パスを受ける場所やタイミングが難しかった」と戸惑った。

 今回は、12月開幕のアジア大会メンバーの選考と来年2月の五輪予選へ向けた選手発掘の場。試合後にチームは解散した。反町監督は平山のプレーについて「及第点は与えられるが、合否は分からない。特別扱いはしない」。平山の当面の目標は、24日鹿島戦でのJデビュー。「日本に帰ってきて、自分もいることを示したい」。屈辱をバネに、エースの座に再挑戦する。【山下健二郎

[2006年9月21日8時40分 紙面から]


釜本なんぞに・・・いや厳しい批判にあってもこのヤローという反発心が成長の原動力だと思うんですけどね。カズとかドーハ世代はある意味「意地と反発心」をバネにしてきたわけだし、(もはやオールドサポーターと呼ばれてしまっているかもしれないけれど)我々サポーターもあえて罵倒して叱咤激励をしてきたわけだけど、最近の若手は叱咤激励のつもりでも本当に凹んでしまう選手も多いみたいですね。叱咤激励したつもりが、「荒らし」扱いされてこっちが驚くようなことも・・・時代が変わったというかある意味「よく出来たね。すごいすごい!」とチアしないといけないんですかね?

東京復活の為の秘策

榮倉奈々と加糖ローサ味スタで

チアリーディングデビュー・・・!?



鹿島10冠へ柳沢が千金ヘッド/ナビスコ

後半32分、ヘディングで同点ゴールを奪った鹿島FW柳沢はガッツポーズ <ナビスコ杯:横浜2−1鹿島>◇準決勝第2戦◇20日◇日産ス

 鹿島は横浜に1−2で敗れたが、FW柳沢敦(29)が値千金のヘディングシュートを決めて、2試合合計得点2−2とし、アウエーゴール数で横浜を上回り3年ぶりに決勝進出。J初の10冠に王手をかけた。

 右拳を振り抜き、それまでのモヤモヤを吹き飛ばした。相手に先制されて迎えた後半32分。右タッチライン際からMFフェルナンドが左足でFKを放り込んだ。柳沢はフェイントを入れず、落下地点へ一直線に走った。1分前に、相手1人が交代したため、セットプレー時のマークの確認ができていないことを察知していた。簡単にマーカーを振り切り、頭でゴール左隅を狙ってたたいた。低迷ムードのチームを生き返らせる値千金のゴールを入れた。

 「試合に出てタイトルを取って、いい経験をして僕は成長してきた。その中で自信が付くもの。若手のためにもタイトルを取りたい」。この日、出場したメンバーの中では唯一、鹿島が過去獲得した全9冠にかかわった。自身はチームで経験を積んで、代表にも呼ばれ、2度のW杯を経験した。その恩返しとして、まだ優勝を経験していない若手にも優勝の喜びを味わわせたい。その一念で決めたゴールでもあった。

 今季からルールが変わり、2試合の得点合計が並んだ場合、アウエーゴール数の多いチームが次に進むことになった。鹿島はホームで1−0で勝っており、この日1点取れば、3失点しない以上決勝に進むことができる。それを試合前日に全員で確認。柳沢の得点は実質、2点に値するものだった。「1戦目を含めて2試合で結果を出したかった」と、チームを決勝に導いた殊勲ゴールに満足した。

 オシム体制になって1度も代表に呼ばれていない。現段階ではオシム構想60人にも入っていない。しかし「代表への思いは、サッカー選手である以上持ち続けます」。ここへきて、W杯戦友・高原や中田浩二、稲本らがそれぞれのチームで結果を残している。古い井戸とは言わせない。柳沢が、J初の10冠とともに、代表へ返り咲く。【盧載鎭】

[2006年9月21日8時50分 紙面から]


週末の鹿島戦だけど、最近の鹿島もそれほど得点力・決定力があるわけではなさそうです。おそらく守備の隙を縫って技ありのゴールをきめた後、ひたすら守って最小得点差で守りにくるのではないかなと。こちらとしては先制点をなんとしても上げたいところ。