オシムがヒデ化?コミュニケーションとれず孤立深め
通訳とも「北海道と九州の方言で話しているような状態」

コミュニケーション不足でストレスがたまる一方のオシム監督。“方言”の異なる千田通訳(右)も四苦八苦
 これではオシム監督のストレスは増すばかりだ。日本サッカー協会オシム監督の通訳問題で「年内は今の状況でいく」(日本協会・田嶋幸三専務理事)ことを確認した。

 オシム監督の通訳はなんと現在3人もいる。プロ野球を含め外国人監督でこの体制は極めて異例といえるだろう。1人は記者会見担当、残り2人は練習担当として「オシム監督と同じく1年ごとに契約更新をしていく」(協会幹部)ことが決まった。

 とにかく、英語でコミュニケーションを取ろうにも「過去に誤解を受けたことがあって、英語は話したくない」というオシム監督の通訳探しは難航を極めた。話し言葉は故郷であるボスニアクロアチア語が主。会見用の千田善通訳とは「北海道と九州の方言で話しているような状態」(協会関係者)なのだが、「少しずつよくなっていると思う」と田嶋専務理事は自信を深めている。

 しかし、オシムジャパンのチーム団長を務める大仁邦弥副会長は、川淵キャプテンに「オシムには話し相手が必要」という報告書を出した。先の中東遠征でオシム監督は、「孤独」にさいなまれていたのだ。

 まさに、ジーコジャパン時代の中田英寿氏のような状態。チームのうるさ型がヒデからオシムに代わっただけ、と言ってもいい。

 オシム監督にすれば日本代表に来るたびにストレスを抱える状況で、ついに週末のJリーグ視察は「今のところ予定がない」ということを協会広報部が発表した。

 慌てた日本協会は「オシムのお守り役」探しに躍起だが、何かと口うるさく、注文が細かいことが浸透してしまった今、オシム監督の元で働きたいと立候補するものもいない。

 「チームになるまで時間がかかる。方向は間違っていないんです」と田嶋専務理事は声高に話すが、すっかり“嫌われじいさん”のようになってしまったオシム監督。その悩みは相当に深い。(夕刊フジ編集委員久保武司

ZAKZAK 2006/09/19


ピクシーかヴァスティッチをスタッフ入りさせるしかないかな・・・