熊さんも留任

オシム監督“解体”脱海外組偏重…4年で合意18日にも誕生
2006年7月12日(水) 8時0分 スポーツ報知

 次期日本代表監督に内定しているJ1千葉のイビチャ・オシム監督(65)が11日、千葉県内のホテルで日本サッカー協会田嶋幸三技術委員長(48)らと契約交渉を行い、2年契約の希望を取り下げて日本協会が要望する4年間指揮することで合意した。契約は21日からで、契約金3000万円、年俸1億2000万円(金額は推定)となる見込み。海外組について「クラブでのレギュラー奪取」を最低目標に掲げ、国際Aマッチデーとなる8月16日のアジア杯予選、対イエメン戦(新潟)は招集しないことを決めた。オシム監督は早ければ18日にも日本協会と正式契約する。

 オシム監督は3時間20分のロング交渉を終えると、晴れやかな表情で会場を後にした。コメントはほとんどなかったが、息子のアマル・コーチに任せた日本協会との契約は、ほとんどもめることなく進んだ。

 ポイントは2つ。まず契約期間。税金対策などがあるため契約そのものは日本協会の理事会が行われる7月21日からの1年契約となるが、10年南アフリカW杯まで長期的に日本代表を指揮する約束をかわした。交渉にあたった加藤彰恒代表チーム部部長は「2年限定という希望を持っていると聞いていたが、4年かかわることを了承していただいた。長期的なビジョンを持っていただけてよかった」と胸をなで下ろした。年俸はジーコ監督の約半分となる見込みだ。

 コーチには大熊清元U−20日本代表監督、GKコーチには加藤好男U−19日本代表コーチの就任がほぼ内定。反町康治・五輪代表監督、井原正巳コーチの兼任も決まった。川淵キャプテンは「いずれも年内いっぱいになると思う」と語り、07年からはオシム監督が海外から招へいすることを示唆した。元名古屋のドラガン・ストイコビッチレッドスター会長が第1候補だ。

 田嶋委員長と約1時間半話したのは、選手招集や選考について。8月16日のイエメン戦は海外組を集めると考えられていたが、川淵キャプテンは「海外組は呼ばないようだ。まずレギュラーになってほしいということ」と話した。田嶋技術委員長との会話の中で、オシム氏は海外組でも控えでは代表に呼ばないという態度を示した模様。ジーコ監督が柳沢らクラブでは控えでも重用したのとは全く逆だ。

 「走る」サッカーを前面に押し出すオシム・サッカーでは、試合をこなしていない選手を呼んで短い準備期間で試合に使うことは難しい。90分プレーするコンディションは最低限整えておくことが求められる。昨年、欧州の1部でレギュラーとして活躍したのはMF中村、松井、FW平山。ジーコ政権では代表に定着してきたFW高原、MF中田浩、稲本もクラブでポジションを奪えなければ、代表入りが厳しくなりそうだ。

 「20日前後には決まりそう」と川淵キャプテン。加藤部長は「週明けに川淵キャプテンオシムが会った時にサインするはず」と語った。早ければ18日にも正式にオシム日本代表監督が誕生する。

 ◆ほかの合意点

 オシム監督と日本協会の契約交渉で、年俸以外に話し合われた点は次の通り。

 自宅 アシマ夫人とアマル夫妻が同居している浦安市内の一軒家を引き続き使用することを希望。日本協会は認める方針。

 個人契約 オシム監督はプーマと契約。日本協会はアディダスと8年160億円の契約を結んでいるが、オシム監督の契約を尊重。ただし日本代表の活動の時にはアディダス製品の着用を義務づける。

 通訳 母国語のセルボ・クロアチア語の日本人通訳を準備。田嶋委員長はピッチ上と会見では通訳を代えることを希望。

[ 7月12日 8時0分 更新 ]




☆【FIFAワールドランキング】日本は49位 まさかの31ランクダウン!
2006年7月12日(水) 18時16分 ISM

 FIFAは現地時間12日(以下現地時間)、今月のワールドランキングを発表した。2006年W杯閉幕後、初のランキング発表、そして順位を決定するポイントの算出に新方式が導入されるとあって注目を集めるなか、同大会で1勝も挙げることが叶わなかった日本は18位から49位と大幅ランクダウンとなった。なお、新方式では対象となる試合は直近の48カ月間となり、W杯の結果、大陸連盟間の実力差をより考慮したものとなっている。

 上位陣にも大きな変動が起こり、1位ブラジルは変わらないものの、W杯を制したイタリアが一気に11ランク浮上で2位に、3位には6ランクアップのアルゼンチンが入った。以下フランス、イングランドと続き、開催国として躍進したドイツも10ランクアップで9位とベスト10入りを果たすこととなった。そのほか、スイス(35位→13位)、ウクライナ(45位→15位)など、本大会で活躍をみせた国が順位を上げている。

 また、日本と同様にアジア勢は軒並み順位を一気に下げることに。韓国(29位→56位)、イラン(23位→47位)、サウジアラビア(34位→81位)と、W杯出場国に厳しい現実が突き付けられることとなった。一方で、アジア新加入のオーストラリアは9ランクアップの33位となっている。

 次回のランキングは、8月16日に発表される。

1.ブラジル(1)
2.イタリア(13)
3.アルゼンチン(9)
4.フランス(8)
5.イングランド(10)
6.オランダ(3)
7.スペイン(5)
8.ポルトガル(7)
9.ドイツ(19)
10.チェコ(2)
11.ナイジェリア(11)
12.カメルーン(15)
13.スイス(35)
14.ウルグアイ(22)
15.ウクライナ(45)
16.アメリカ(5)
17.デンマーク(11)
18.メキシコ(4)
19.パラグアイ(33)
20.コートジボワール(32)
21.コロンビア(27)
22.スウェーデン(16)
23.クロアチア(23)
24.ギニア(51)
25.ガーナ(48)
26.ルーマニア(25)
27.トルコ(14)
28.エクアドル(39)
29.エジプト(17)
30.ポーランド(29)
31.チュニジア(21)
32.ギリシャ(20)
33.オーストラリア(42)
34.ロシア(37)
35.セネガル(28)
36.セルビア・モンテネグロ(44)
37.ブルガリア(37)
38.ホンジュラス(42)
39.アイルランド(31)
40.モロッコ(36)
41.スコットランド(59)
42.ペルー(66)
43.ボスニア・ヘルツェゴビナ(63)
44.スロバキア(41)
45.コスタリカ(26)
46.チリ(64)
47.イラン(23)
48.トーゴ(61)
49.日本(18)
50.ウズベキスタン(60)


結局、4年前の貯金を全部吐き出した格好。もしくはとんでもない上げ底だったということでしょうか?