☆サッカーW杯:頭突き退場のジダン、寂しい幕切れ


延長後半5分、フランス・ジダンが退場処分になり、W杯の前を通り過ぎピッチを後にする=五輪スタジアムで9日、森田剛史写す 惜しまれつつ花道を去るはずが、自らの軽率な行為で奈落の底に落ちてしまった。今大会限りでの引退を表明していたフランスのジネディーヌ・ジダン選手(34)は、相手選手への暴力行為で退場処分となった。フランスはPK戦で敗れ、ジダン選手の2度目のW杯制覇の夢はついえた。【小坂大】

 ◇ドメネク監督「彼は常にわれわれを支えてくれた」

 延長後半5分、ジダン選手は自陣に戻りかけていた。だが、振り返るとイタリアのマルコ・マテラッツィ選手(32)に歩み寄り、次の瞬間、相手の胸に頭突きを食らわせた。倒れ込むマテラッツィ選手。イタリアのGKジャンルイジ・ブフォン選手(28)が反則を訴え、エリソンド主審に食い下がった。副審に確認した後、主審はレッドカードをジダン選手に示した。フランスの主将は、ぼうぜんとした表情のまま優勝トロフィーの脇を通って姿を消した。表彰式にも出なかった。

 一度は代表を引退したが、ドイツ大会欧州予選での母国の窮状を見て、再びユニホームを着た。1次リーグ敗退だった02年日韓大会の無念を晴らすかのように本大会でも徐々に調子を上げた。

 「試合に集中したい」と試合後の取材にも無言を通したジダン選手がコメントしたのは、優勝候補のブラジルを降した準々決勝の後。「優勝を目指すだけだ。こうなった以上、止まるつもりはない」。力強い言葉にチームは結束した。だが、まさかの退場劇。レーモン・ドメネク監督は「マテラッツィが何と言ったのかは分からない。悲しいことだが、イタリアの選手は大げさに振舞った。ジダンがかわいそうだ。彼は今大会、常にわれわれを支えてくれた」と大黒柱をかばった。

 アルジェリア移民の子としてフランス南部のマルセイユに生まれ、その人生はサクセスストーリーとして語られてきた。柔らかなドリブルや正確無比なパス。不世出の天才と言われ、01年、イタリアのユベントスからスペインのレアル・マドリードへの移籍金は、いまだに世界最高額である約81億円(推定)。国際サッカー連盟の年間最優秀選手に3度輝き、98年W杯フランス大会、00年欧州選手権を制し、母国に黄金時代をもたらした。

 華やかなキャリアとは対照的な、素朴で照れ屋な素顔を持つ。だが、かっとしやすい激情家の一面もあった。フランス大会1次リーグのサウジアラビア戦では相手選手を両足で踏みつけて2試合の出場停止処分。00年には欧州チャンピオンズリーグの試合で相手選手への頭突きで退場となり、5試合の出場停止処分を受けたこともあった。

 試合後も無言を貫き、マテラッツィ選手との間にどんなやりとりがあったかは分からない。一時代を画した名選手の幕引きとしてはあまりにも寂しい光景だったが、波乱万丈のサッカー人生を凝縮したものでもあった。

毎日新聞 2006年7月10日 11時17分 


ジダンレッドではっとして、トレゼゲPK外してまたはっとして・・・


☆ セリエAカターニャ東京V森本に興味

 東京MF今野獲得を目指すセリエAカターニャが、東京VのFW森本貴幸(18)にも興味を示した。ロ・モナコ代表取締役が「他の選手にも興味を持っている。代表にも入っていない、とっても若い選手をね」と話した。その若い選手とは、森本のことを指しているという。

 セリエAに昇格するカターニャは財政的に厳しく、日本人選手獲得の際に支払われる1億円もの放送権料を期待している。一方森本サイドも、東京Vの前GMだった唐井氏を中心に、海外移籍を目指し売り込みをかけており、双方の思惑は合致している。モナコ取締役は「あと数日は話し合いをしていく」と話し、近日中にも今後の方向性を固める考えを示唆した。

[2006年7月10日9時13分 紙面から]


やはりジャパンマネーですか。海外移籍もやむをえないとは思ってましたが、慎重にいきたいものですね。


追記、

マテラッツィジダンに吐いた暴言とは

 ワールドカップ(W杯)決勝戦で、フランス代表のジダンが、イタリア代表DFのマテラッツィに頭突きを与え、レッドカードを受けた事件について、イングランドの『ガーディアン』紙は、「マテラッツィジダンを“テロリスト”呼ばわりしことが発端だ」と報じている。
 しかし、詳細については、まだ明らかにされていない。

(C)Athleteline

サッカー

[ スポーツナビ 2006年7月10日 20:16 ]



でもマテラッツィが退場をねらって暴言を吐いたとは思えないと言うのが一般の見方なのだが
http://sportsnavi.yahoo.co.jp/soccer/wcup/06germany/column/diary/200607/at00009858.html