引退

海外メディアや海外の選手から見るとやや違った見方のようです。

☆サッカー:中田英引退 ジュニオール氏に「喜び感じられない」
 

リオデジャネイロ共同】引退を表明したサッカーの中田英寿選手がW杯ドイツ大会で対戦相手の情報収集役として日本代表と行動をともにしていた元ブラジル代表のジュニオール氏に、W杯後に引退する意思を打ち明けていたことが分かった。同氏が3日、自宅のあるブラジルのリオデジャネイロで、共同通信の電話取材に明らかにした。

 ジュニオール氏によると、中田英は「もうサッカーをすることに喜びを感じられない。以前のようにモチベーションが持てない」と話した。

 ジュニオール氏によると、中田英はブラジルに敗れて1次リーグでの敗退が決まった後に「ひどく感情的になっていた」という。同氏は「彼の身体的能力からすれば、あと2年はいい状態でプレーできた。引退は残念」と話した。

毎日新聞 2006年7月4日 東京夕刊



中田英引退:デルピエロら伊代表「残念」「寂しい」と感想


サッカー日本代表の中軸として活躍した中田英寿選手が現役引退を発表した3日、98年から昨季までプレーしたイタリアで中田英と親交を深めたデルピエロバローネらワールドカップ(W杯)イタリア代表選手が引退についての感想を口にした。

 イタリア1部リーグ覇者ユベントスの主将デルピエロは、中田英と電話をかけ合う仲でもある。3日夕に当地で行ったW杯準決勝に向けた練習後、「残念なことだ。まだ若いので、後悔するのではとも思う。考え直すように、電話で説得するよ」と話した。

 バローネパルマ時代の同僚で、定位置を争ったこともある。「素晴らしい選手で、プロ意識が強かった。寂しいね」と当時を思い起こしていた。

 W杯を取材するイタリア人記者たちも敏感に反応した。コリエレ・デロ・スポルト紙のアルベルト・ポルベロージ記者は「活躍ぶりをよく覚えている。世界はまた1人、好選手を失った」と残念そうだった。(ドルトムント共同)

毎日新聞 2006年7月4日 16時15分


日本国内では清々しい引退とか、「指導者」としての期待感や実業家への転進など「潔さ」や「次のステップ」といった視点からの報道がほとんどだけど、引用した記事からはなんか「未練がましさ」が感じられるような・・・どっちが彼の本心なんだろう(←ちょっとヒネクレタ見方かも^^;)



追加

セリエAにも衝撃…ピルロ「29歳、若すぎるよ」
2006年7月4日(火) 17時2分 夕刊フジ

 ドルトムント=市川高子】中田の現役引退の報はW杯準決勝ドイツ戦前日の3日、イタリア代表の公式練習場にも伝わった。イタリア・セリエAを舞台にして、対戦した選手も多く、MFピルロは「えっ、引退? 29歳? 若すぎるよ。でも、彼が決めたからには正しい判断なんだろう」と残念そうに話すなど、衝撃が走った。

 かつて中田にゴールを決められたことがあるGKブッフォンは「彼は道を大きく切り開いた。最高のプレーヤーだよ。若すぎる。でも、他のことをするのならばよい決断になるかもしれない」と好意的。ASローマ時代にともに優勝を経験、中田にとってポジションを争うライバルだったトッティは質問には答えず、無言だった。

 中田が公式HPに引退を発表して約1時間後には、イタリアのガゼッタ・デロ・スポルト紙やコリエレ・デラ・セラ紙のネット上で最新ニュースとして続々と掲載され、中田の存在感の大きさを示した。

 ドルトムントのイタリア人記者からも「なぜ? 何かあったのか」、「身体的な問題か」との逆取材が相次ぎ「引退って、代表ではなく現役をか」と目を丸くして聞き返してくる記者もいた。

 ガゼッタ・デロ・スポルト紙のローマ担当のマッシモ・チェッキーニ記者(45)は「ローマ時代にユベントス戦で決めたゴールが思い出される。優勝に貢献したね」と功績を高く評価。「それで、これからは何をするの?」と興味深そうに話していた。

[ 7月4日 17時2分 更新 ]


☆中田引退は転機…日本代表の世代交代に拍車
2006年7月4日(火) 17時2分 夕刊フジ

 
本当にやめるのか−。W杯ドイツ大会でも日本代表を引っ張った中田英寿の突然の現役引退表明に、日本サッカー界関係者からも、さまざまな反応が相次いだ。日本代表の世代交代は確実に進むが、エースの引退は驚きや惜別をもって受け止められている。

 「予想だにしなかったことで驚いた」−。W杯惨敗で、自身も去就問題にさらされそうになった日本協会の川淵三郎会長は、こうコメントした。中田の力や存在感を誰よりも感じていただけに、その才能を惜しむ気持ちが強いが、「今後も日本サッカー界の発展に力を貸してくれると信じている。本当に長い間、ご苦労さま」とねぎらった。

 ドイツ入りしていた田嶋幸三技術委員長は「ドイツに着いて携帯メールを見たら『ヒデが引退する』というメールがたくさん入っていて…」と、詰めかけた報道陣に顔面蒼白で逆取材する一幕もあった。

 日本協会としても『中田引退』は寝耳に水だったのだ。しばらくして冷静さを取り戻した田嶋氏は、「いいオファーがなかったんだろうね」と突然の出来事を分析。「後輩たちに今までの歩みをもっと話してほしかった。あれだけの選手はいない」としんみり。開催中のW杯ドイツ大会で、今大会限りでの引退を表明しているフランスのジダンが、活躍しているように、「いつか復帰してくれる可能性だってあると思う」と中田の復帰を願ってもいる。

 98年のW杯フランス大会をともに戦った横浜Cの城彰二は「ヒデらしい辞め方」と理解を示す一方で、「これほど日本サッカーに貢献した選手はいない。引退はとても残念」と惜しんだ。

 ただ、その価値が暴落した中田の来季に関しては、権利を保有するフィオレンティーナも、売り手がなく、困惑するばかりだったのが現状。Jリーグへの復帰しか現役続行の道は残されていなかったともされる。

 中田の引退で、クローズアップされるのが、日本代表の世代交代。中心選手の引退は、今後の日本代表にとって大きな痛手だが、日本協会は来年7月に行われるアジア杯(タイ、インドネシアベトナム、マレーシアの共同開催)では、これまでのように欧州組に頼らず、若手中心の編成を組む計画を持っている。

 これに関連して、オシム氏は「今後、彼が何をするかは彼の自由だが、サッカー界で何らかの仕事を続けてくれると祈っている」と話した一方、中田を中心とした『黄金世代』については、次期日本代表の構想の中で、「もう終わった人もいるし、まもなく終わる人もいる」と指摘している。

 さまざまな声が上がる中、日本サッカー界が1つの大きな転換点を迎えたことは事実のようだ。

[ 7月4日 17時2分 更新 ]



☆ヒデのイタリアの恩師は「考え直せ」

セリアAデビューとなったユベントス戦でゴールを決める中田英  恩師カルロ・マッツォーネ氏(69)も愛弟子・中田の引退表明に驚きを隠せなかった。ペルージャ時代の99−00年シーズンの半年間と、03−04年シーズンにボローニャで半年間、指導した同氏は「引退表明が本当なら、とても残念だ。できることなら考え直してもらいたい。もしビジネスのために辞めるのであれば、それはサッカーを辞めなくてもできるのではないか」と話した。パルマで構想外となり「飼い殺し状態」だった中田をボローニャに移籍させ、再生させた監督にとっては、大きな衝撃だった。

[2006年7月4日9時26分 紙面から]


☆カズ、中田との秘話明かす「W杯予選後に…」


10歳年下の後輩の引退を惜しんだ現役のカズ
 「王様ヒデ」の電撃引退を受け、「キング カズ」と呼ばれた三浦知良選手(39)が4日午前、神奈川県・新横浜の練習場で会見し、心情を吐露した。W杯に憧れ続け、一度も出場を果たせず、現役にこだわるカズ。対照的に、3度目のW杯を果たした後、引退を決断したヒデ。カズが明かしたヒデへの思いとは−。

 「残念なことだと思います。ヒデの経験や年齢を考えても、次のW杯に向け、日本代表に必要な選手だと思う。ただ、一番考えたのはヒデ本人でしょうから、それは尊重しないといけない」

 会見の冒頭、カズは淡々と話した。

 W杯前、2人は対談した。その際、カズが「次の次のW杯もまだまだいける」と話したところ、中田は「カズさんほど、私はがんばれないですよ」と応じたという。カズは「今、考えると、本心だったんだなと思う」と振り返る。

 中田との1番の思い出は、「自分が日本代表で最後にあげたゴール。アシストしたのがヒデだった」。平成12年6月、モロッコで行われたハッサン2世国王杯の対ジャマイカ戦。左サイドに切り込んだ中田のパスをニアで受けたカズがゴールを決めた。


6年前、カズの日本代表としての最後のゴールをヒデがアシストして抱き合った2人
 「そのあと2人で抱き合っている写真は、今も印象に残っています」

 そして、「W杯(仏大会)の予選でカザフスタンに負けた後、加茂(周)監督に内証で2人で遊びに行ったことかな。もう話してもいいですよね」と続けた。

 世代は違うが、日本代表を引っ張り続けた2人。ヒデとの違いを問われたカズは、「うーん、僕はこうしてカメラに取り囲まれることが好きですけれど、彼はこういうのは嫌いでしょ」と笑わせた。

 ただ、中田がメディアに厳しい対応を取り続けたことには、「ちょうど10歳の差だけど、その10年で日本のサッカー界を取り囲む状況がもの凄く変わったから…」と、後輩をフォローした。

 W杯では、最後まで2人でピッチに立つことはできなかった。「ヒデからは、僕のスルーパスに合わせられないんですか、と言われたかった」

 最後に、W杯で燃焼し尽くしたヒデに、「しばらくは身体も心もリラックスしてリフレッシュしてほしい」「サッカー界でサッカー人として生きてほしい」とエールを送った


記事を追えば追うほど、



現場に近い人たちほど現役続行を希望してるみたいですね



将来、彼が進出する(かもしれない)分野からはこういう分析もこれが一番近いのかもしれない・・・
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http://rblog-ent.japan.cnet.com/tamon/2006/07/post_e7a8.html