闘い終わって…ナカタの悔しさを忘れない

cafebakerst2006-06-23

☆伸び悩む若年層 次代の成長待たれる日本 (共同通信)

最後にブラジルとの圧倒的な差を見せつけられ、日本はW杯を去った。日本協会の田嶋技術委員長は「日本らしいサッカーをやっても完膚なきまでにやられた。これが次のステップにつながるように選手には頑張ってほしい」と話した。日本代表は4年後に向けて新たなスタートを切るが、現時点では世代交代が第一の課題となっている。


 主力の中田英や中村、「黄金世代」と呼ばれた小野、高原、稲本らは2010年に南アフリカで開催される次回大会では、年齢的に全盛期を過ぎる。次代の選手たちの成長が待たれるが、若手は伸び悩んでいる。今回の代表でアテネ五輪世代から選出されたのは駒野(広島)と代替招集の茂庭(FC東京)だけだった。

 世界的にはメッシ(アルゼンチン)ロビーニョ(ブラジル)ルーニーイングランド)ら20歳前後の才能あふれる選手が活躍している。一方、日本は04年のアテネ五輪(原則23歳以下)で1次リーグ敗退、05年の世界ユース(20歳以下)選手権では未勝利に終わるなど、近年は若年層が振るわない。上の世代の厚い壁を突き破れず、ジーコ監督の下ではフル代表の経験をほとんど積めなかった。今後への不安は決して小さくない。

 次回大会へ向けて主力として期待されるのは、FW大久保(C大阪)平山(ヘラクレス)、MF松井(ルマン)今野(FC東京)らか。2年後の北京五輪で、新たな才能が台頭することも期待される。(共同)


[ 2006年6月23日15時38分 ]



☆ <W杯日本代表>その目は赤かった…中田選手のW杯終わる (毎日新聞)

 ドルトムント篠原成行】試合終了後、センターサークルまで歩いた中田英寿選手(29)=ボルトン=は、突然しゃがみ込んだ。崩れるようにあおむけになると、両腕で顔を覆ったまま5分以上動こうとしなかった。すべての選手が去った後、ゆっくりと立ち上がり、スタンドのサポーターに向けて両手を挙げた。笑顔を浮かべてはいたが、その目は赤かった。1対4の大敗。3大会連続出場となった中田選手のW杯は、不完全燃焼に終わった。

 ドイツ入り後、明らかにいらついていた。「走るという基本ができてない」「戦う準備が足りない」。味方への批判と取れる言葉がたびたび漏れた。選手だけの食事会の翌日の練習でも、仲間とほとんど会話せず、アップも1人で行った。

 68年のメキシコ五輪で日本を銅メダルに導いたデットマール・クラマーさん(81)が大会直前、「問題なのは選手の半分が中田の考えを好きではないこと。チーム内で中田がどう振る舞い、仲間が中田をどう扱うかがカギだ」と話し、示していた懸念。それは、中田選手のそんな振る舞いに、現実となって表れていた。

 ただ、試合に臨む姿勢は誰よりも激しかった。4日のマルタ戦(親善試合)では1人、気を吐き、ジーコ監督から「中田はいつでも同じ気持ちで全力を出せる」と絶賛された。18日のクロアチア戦でも攻守の核となり、最も活躍した選手として「マン・オブ・ザ・マッチ」に選ばれた。

 中田選手と同様に「孤高」と称される存在に、イチロー選手(マリナーズ)がいる。今年3月のワールド・ベースボール・クラシック(WBC)では、意外なリーダーシップを発揮した。練習中から仲間に積極的に話しかけ、2次リーグの米国戦では円陣の中心で「歴史的な日にしよう」と叫んだ。世界で活躍する大黒柱の熱い言動に、がけっぷちのチームは一丸となり、世界一を手中にした。

 試合後、中田選手は「まだまだ力が足りないことを実感した。この結果を素直に受け止めて次につなげていきたい。W杯は1度目(フランス大会)は何だか分からず、2度目(日韓大会)は地元開催だった。今回は本当に戦っている気がした。こういう結果になって残念だ」と語った。

 結局、世界を知る彼の厳しさを日本代表の他の選手は最後まで理解できず、彼自身も仲間と一定の距離を保った。中田選手はイチローになれなかった。そして、WBCの奇跡は、W杯で再現されることはなかった。


最後にネタ元は共同通信


☆後任監督はフランス路線? 日本協会、7月中に決定 (共同通信)

ドルトムント23日共同】日本サッカー協会はワールドカップ(W杯)での敗退を受けて、退任するジーコ監督の後任選びの詰めに入る。今回も、国際経験豊富な外国人指導者から人選するもようだ。


 田嶋幸三技術委員長を中心にリストアップを進めており、7月中には決定する方針。22日のブラジル戦後、田嶋委員長は「まだ決まっていない。W杯が終わったばかりで具体的なことは申し上げられない」と話した。

 エリート選手育成などで協力関係にあるフランス協会の筋から人材が浮上する可能性がある。フランスが1998年W杯を制した時の監督、ジャッケ氏(64)は前回の監督選考の際にも候補に上がっており、前回のW杯でセネガルを8強に導いたメツ氏(52)とともに技術委の評価は高い。どちらかに決まれば、トルシエ前監督に続くフランス人監督となる。

 川淵三郎会長がジーコ監督の路線に肯定的な立場を示していることから、ブラジル人指導者に指揮を委ねる可能性も残されている。しかし再三、名前が挙がるアーセナルイングランド)のフランス人監督、ベンゲル氏(56)については、川淵会長は「コストの面で難しいと思う。少なくともジーコを選んだときからは倍増している」と否定的だ。

 日本代表は8月上旬に国際親善試合、同16日にはアジア・カップ予選のイエメン戦が予定されていることから、田嶋委員長は「それまでには決めたい」としている。




[ 2006年6月23日18時27分 ]