初日から番狂わせ
サッカーのワールドカップ(W杯)ドイツ大会は9日(日本時間10日)、ドイツ・ゲルゼンキルヘンで1次リーグA組のポーランド−エクアドル戦が行われ、エクアドルが2−0で勝ち、勝ち点3を獲得した。エクアドルは前半24分にC・テノリオ、後半35分にデルガドが得点を挙げた。
試合は前半、足元の技術に優れるエクアドルが支配した。右サイドバックのデラクルスらが積極的に攻め上がり、相手陣内で数的優位を形成。前半24分、そのデラクルスがスローインでゴール前へ長いボールを送ると、最後はC・テノリオが頭で押し込み、先制点を奪った。
ポーランドは後半、人数をかけた攻撃を展開し、両サイドのクロスボールから何度か好機を作ったが、エクアドルは粘り強い守備で対応した。後半35分、エクアドルは、相手の最終ラインの裏へ抜け出したカビエデスがゴール中央でフリーのデルガドにパス。デルガドが難なくこれを決め、決定的な2点目を奪った。
ポーランドは試合終盤に放った2本のシュートがそれぞれバーとポストをたたく不運もあり、得点を挙げることが出来なかった。【デジタルメディア局】
毎日新聞 2006年6月10日 5時52分
予想では鉄板視されていたA組ですが、コスタリカも善戦していたみたいだし2位争いは混沌としてきましたね・・・
一方、快勝したドイツですが、レーマンの2失点を見ておや・・・ひょっとして・・・と思われた方も多いはず・・・早速
☆ドイツ勝つも内紛発覚…クリンスマンvsバラック (夕刊フジ)
【ミュンヘン=市川高子】W杯ドイツ大会が9日開幕、1次リーグA組の2試合が行われ、開催国ドイツは危うい試合運びでコスタリカを4−2で下して開幕戦白星スタート、エクアドルはポーランドを2−0で下した。ドイツは、試合直前までクリンスマン監督と開幕戦欠場した主将バラックの間に衝突があったことが発覚。さらに試合には勝ったものの、正GKの座に就いたレーマンの2失点W杯デビューに、守護神カーンも黙っていられない。ドイツに内紛の火だねがくすぶりそうな気配だ。
スコアでは勝ったが、ドイツにとって2失点は予想外だった。その舞台裏で起きていたのが、クリンスマン監督と主将バラックの衝突だ。クリンスマン監督に欠場を一方的に発表された主将バラックが猛反発、キックオフ直前までドタバタ劇が繰り広げられていたのだ。
クリンスマン監督がバラックの開幕戦欠場を発表したのは、8日午前9時30分。チームはその日、飛行機でベルリンからミュンヘンに移動したが、到着して初めて自分の欠場が大ニュースになっていることを知ったバラックはカンカン。
その足で医師の元に向かい、出場可の診断を受けると、バラックはチームマネジャーのビアホフ氏に「十分治療を受け、痛みはない。何が何でも出場したい」と猛抗議した。これを受け、ビアホフ氏が週刊誌に、「バラックは出られる」と話したことが、大騒動の始まり。翌9日朝からドイツサッカー協会にはファンからの抗議電話が殺到した。
一方、ビルド紙には、ギリシャを率いてユーロ2004を制したドイツの名将レーハーゲル氏、ベッケンバウアー大会組織委員長らがクリンスマン監督を支持するコメントを寄せ、ドイツ中で「開幕戦に主将が欠場することの是非」の激論が交わされた。
結局、クリンスマン監督は、選手登録の締め切りまでに態度を変えず、バラックのベンチスタートが決定した。
バラックは直前強化試合で日本と引き分けた試合後、「リスクを犯しても、もっとスピードある攻撃に出るべきだった」と、クリンスマン監督をおおっぴらに痛烈批判していた。
監督と主将の度重なる対立に加え、この試合では悪いことが重なった。前回02年W杯MVPのカーンから正GKの座を奪い取って、開幕戦に臨んだレーマンが、前半なかばに左足首をひねるアクシデント。さらに、この日打たれた4本のシュートのうち枠内に飛んだ2本を決められた。
レーマンは「観衆にとっては非常に面白い試合だった」と強がったが、「それ以外のことは監督が話さなければ」と出てくる言葉も少なく、足の状態から次戦ポーランド戦の出場については「分からない」とも。
クリンスマン監督がレーマンにこだわるようなら、これもまたチーム内に深刻な亀裂をもたらしかねない。
[ 2006年6月10日12時33分 ]
ビアホフやレーハーゲル氏や「皇帝」が絡んでややこしい話になってるようです。
そもそも「ゲルマン魂」とは危機においてみんなが心を合わせて、一致団結するのではなくて、お互いに自分に責任の火の粉がかかってこないよう、火種を他人に押し付ける「黒ヒゲ危機一髪」のような心理状況なんだ(そしてドイツ特有の地域派閥問題と関係してる)と昔のナンバーで読んだ記憶があります。この前の日本とのフレンドリーマッチを見てて、そうかもしれないとか思ったんですけどね。
この前の代表も「皇帝」に史上最低の代表とか罵倒されつつ準優勝し(てしまっ)たようにドイツの場合、内紛騒動があっても逆に勝利に結び付けてしまう所がなんともいえないわけで、そのメカニズムって一体?