夕刊フジから
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☆ジーコ誰が故郷を思わざる…今年初勝利で上機嫌 (夕刊フジ)
待望の久保らのゴールでフィンランドを下し、W杯イヤー初勝利を飾ったジーコジャパン。アジア杯予選インド戦(22日、日産スタジアム)に向けて控え組が19日、浜松市のホンダ都田グラウンドで練習を行った。
米国戦の惨敗で、「不機嫌というより、張り詰めていた」(鈴木通訳)ジーコ監督だが、フィンランド戦の勝利は何よりの良薬。見学に来た子供に握手を求めたり、報道陣をからかったりと、ちゃめっ気たっぷり。一転して、「雰囲気は最高」(同)だった。
その笑顔の陰に、並々ならぬ決意を感じさせる出来事があった。ジーコ監督が、1年で最も楽しみにしているリオのカーニバル(2月26日〜3月1日)に、2年連続して参加しないのだ。28日にドイツでボスニア・ヘルツェゴビナとの対戦があり、涙をのんだという。
ブラジル人にとってリオのカーニバルは絶対に外せない行事。世界に散らばるブラジル人選手が、この時期になると「ケガ」などと理由をつけて帰国。故障中のはずの選手が陽気に踊る写真が、世界に打電される。
ジーコ監督も一昨年、W杯1次予選のオマーン戦辛勝後に、一度は「行かない」と言いながらも、お忍びでリオへ直行、存分に楽しんだ。
だが、昨年はW杯アジア最終予選北朝鮮戦を控え、日本代表監督に就任以来初めて、欠席した。おそらく、人生初の2年連続の不参加(?)。ジーコ監督の決断は、W杯へ本気度が伝わる。
ところで、この日午前の練習場は急遽(きゅうきょ)、都田グラウンドに変更された。ここは、02年W杯で優勝したブラジルが、準々決勝でベッカム率いるイングランドとの対戦前に練習場として使った。母国の縁起のよさをジーコ監督は、覚えていたのかもしれない。
[ 2006年2月20日13時0分 ]
写真は「太陽に吠えろ」より