アンゴラ戦結果

【国際親善試合 U-23日本代表 vs アンゴラ代表】反町康治監督(U-23日本代表)記者会見コメント [ J's GOAL ]


3月27日(木) 国際親善試合
U-23日本代表 1 - 1 アンゴラ代表 (19:17/国立/12,718人)
得点者:53' 豊田陽平U-23日本代表)、76' ジャンジ(アンゴラ代表)

                  • -

反町康治監督(U-23日本代表):

「花見にも行かずに国立競技場に足を運んでくれたサポーターには非常に感謝しています。全体的には非常にいいゲームだったと思っています。アンゴラ代表も力のあるチームですし、その中で個々またはグループとして、対等、または後半は我々の方が対等以上に戦えたことを嬉しく思っています。

前半の20分から前半終了までは少しチームとしてのパフォーマンスが停滞しましたが、前半のスタート、そして後半45分ほとんどの時間帯を通じて主導権を握ることが出来たと思っています。ただ結果は1-1だったので、必ずしも満足とはいえませんが、今後につながる課題も出たいい試合だったと思っています」

Q:長友選手(F東京)を生かした攻撃というのはハーフタイムの指示だったのか?今日の手ごたえと課題は?
「先ほどいった前半の20分過ぎからというのは、攻撃が雑になったということ。長いボール、浮いたボールを入れすぎたために失うことも多かったので、そこをハーフタイムに修正しました。長いボールはサイドチェンジだけで、後は隙間に入ってパスワークで崩すと。そういう流れから中盤で一つタメというか、クッションができたのでサイドがかなり活性化したのかなと思います。長友はアップダウンの能力からいったらナンバーワンの選手なので、攻守に渡ってスタミナ切れせずによくエネルギーが持ったかなと。欲を言えば何回かもっとあったので、そのときにピンポイントのクロスまたはフルバックがあいているところもあったのでなどが余裕を持って出せればプレーの質が上がると思います」

Q:トゥーロン国際大会では日本はベストメンバーを編成できるのか?
「各クラブの強化担当がOKしてくれればベストメンバーを組めると思います。トゥーロンの場合は85年1月1日以降の選手で構成するレギュレーションになっていますし、五輪に出場する強豪が何カ国が出てくるので楽しみにしています」

Q:オーバーエイジについて。
「何回も言わせてもらいますが、現時点ではU-23の選手を強化することが第一です。オーバーエイジの3人枠を決めてから枝をU-23にするのではなくて、U-23の選手を幹にして、それから枝をどうするかというところで、もしかしたらオーバーエイジの可能性が出てくるかもしれない。

今日見てもらってもわかるように、かなり多くの選手が一線でやれる力が出てきている。本当はもっと強豪と試合をするチャンスがJリーグ同様にあればいいんですが、強化する期間が限られているので、自信を持ってU-23の選手を選べるように、選手には期待しています」

Q:事前に想定していた身体能力の高いアフリカ勢への対策は?失点の場面を振り返って。
「身体能力という言葉で片付けたくはないんですが、特に2トップを中心として、前を向かれると相手のスピードを助長することになるので、くさびのボールに対してしっかり対処をしなくてはいけないと。それは、アフリカのネーションズカップを見ても、そういう特徴をこのチームは出していたので、最終ラインはどちらかというとマンツーマンで、中盤より前はゾーンで今日はゲームを進めました。

非常に前線へのボールが多く、懐も深いのでそこでキープされて2列目が出てくる形もあったんですが、そうはいってもそんなに多くのチャンスを作らせていなかったと思います。ペナルティエリアに入らせることもなかったと思うんですが、ただ身体能力ということになると、ミドルレンジからのシュートが入ってしまうことがある。それも十分ケアしていたんですが、ファーストディフェンスが遅くて何回かシュートを打たれてしまったので、そこは反省点ですね。

(失点のシーンは)マヌーチョにボールが行ったところで、彼は左利きなのでそこで、シュートを打つのと、得点になったような横パスと2つの選択肢があったと思います。最後にいったのは森繁(大分)だと思うんですが、シュートレンジだったのでいったところで横に出されてしまったと。これは最後の判断なのでそれに対しては何もいえないです。シュートに対していかない方が問題であって、その危機を感じていったのは仕方ないと思います。ただ、あのシーンではボールに2,3人行っているはずなんですね。ファーストセカンドで対応できなかったのかな?というところと、もう少し対応がよければ外に追い出してシュートレンジを外す対応もできたのかなと思うので、これは修正していくしかないと思います」

Q:今日は最終ラインはマンツーマンに近い形で守ったといっていたが、当初はゾーンよりの対応だった印象だが?
「例えばトップの選手がすーっと引いたときにボランチに受け渡してしまうと、後ろがあまった状態で、相手のボランチに対して例えば青山直(広島)や細貝(浦和)がいけないというのがあったんですね。

特に前半9番が引いたときに、お互いに遠慮してしまって、その空間で1人が2人を見ているという印象だったので、ハーフタイムでそれをいいました。試合前にはハーフラインを目処にしっかり着いていかなくてはいけないといったんですが、少し青山直の方が遠慮がちだったかな?と。そういうところでは森重の方が潔くついていっていたかなと。2トップが強烈で並列したようなチームの場合はこういうことをやる可能性はあるので、資料としてとっておきたいと思います」

Q:五輪出場国がすべてそろったが?
「アフリカは、最終的にはナイジェリア、カメルーンコートジボワールオーバーエイジが出てきたら嫌だなというチームが揃ったと思います。北中米は、うちのスタッフが見に行ったところ、アメリカはやはりダントツ、ホンジュラスはまだ高レベルにはないという報告を受けています。まぁ、どこのチームも4ヶ月準備が出来るので、そういう意味では一線かなと思っています。ただ、僕らは予選が終わってからかなり準備期間があって色々と資料もそろえられているので、有利かなと思っています。その有利を続けていけるようにしたいです。今日も韓国の監督が見に来ていましたが、私たちも足を動かして情報収集に走りたいと思っています」

以上


from J's GOAL