ローマがベルナベウでレアル撃破、ベスト8へ/CL

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[写真]ホームのサンティアゴ・ベルナベウでローマに敗れたレアル・マドリー。この結果、ローマが準々決勝へ進出し、レアル・マドリーは4年連続ベスト16止まりとなった。(REUTERS/Sergio Perez)クリックで拡大

ホームのサンティアゴ・ベルナベウでローマに敗れたレアル・マドリー。この結果、ローマが準々決勝へ進出し、レアル・マドリーは4年連続ベスト16止まりとなった。(REUTERS/Sergio Perez)(ISM)

 チャンピオンズリーグは現地時間5日、決勝トーナメント1回戦セカンドレグの3試合が行なわれ、レアル・マドリー(スペイン)がホームのサンティアゴ・ベルナベウでローマ(イタリア)に1対2と敗れる波乱が起こった。この結果、ローマが2試合合計スコアを4対2として準々決勝に進出し、レアル・マドリーは4年連続ベスト16止まりとなった。ロイター通信が報じている。

 ファーストレグで2対1の勝利を収めたローマが引き気味に戦ったこともあり、レアル・マドリーがボールを支配。だが、パスを繋いでローマを切り崩しにかかるも、スペースをきっちりと埋めてくる相手をなかなか攻略できない。17分にようやく決定機を作ったが、それはバプチスタのFKが壁に当たってGKを襲うラッキーなもの。対するローマはその直後にアクィラーニがバー直撃を含む決定的なシュートを連発し、すぐさま反撃。ローマは28分にもアクィラーニが鋭いミドルでゴールを脅かすなど、ポゼッションは相手に譲りながらもシュートの数では上回り、試合を思惑通りに進めていった。

 後半に入ると、レアルがさらに攻勢を強めるものの展開は前半と変わらず。立ち上がり4分にバプチスタがポストに当てるFKを見舞えば、ローマも67分にアクィラーニが再びバー直撃の決定的な一発を放って反撃の牙を見せる。試合が大きな動きを見せたのは 71分、レアルのペペが2枚目のイエローで退場に。これが均衡が破れる引き金となり、その2分後、ローマはトネットのクロスからタッデイが先制ヘッドを決める。窮地に追い込まれたレアルもその直後、ロビーニョオフサイド気味のパスからラウールが同点弾を決めて命をつなぐものの、後半ロスタイム、パヌッチのFKからヴチニッチにトドメのヘッドを決められ、万事休すとなった。

 勝ち上がりを決めたローマのスパレッティ監督は「レアルはアグレッシブに戦おうとしていたが、我々がそれを許さなかった。タフなゲームになると思っていたが、我々は結果を残すためにここに来たし、選手たちはパーフェクトに対応してくれた」と教え子たちの奮闘を絶賛。対するレアルのシュスター監督は「先制点を許すまで、ゲームは我々のものだったが、ネットを揺らすことができなかった。ペペの退場は非常に痛かった。選手たちにこれ以上のものは求められない。10人で戦わなくてはいけなかったが、特徴は出せていたし、このゲームに勝てるんだという自信も失ってはいなかった」と語っていた。

2008年3月6日 12時41分 ISM