まさかの敗退

サッカー=イングランドマクラーレン監督を解任

ロイター

サッカー=イングランドマクラーレン監督を解任(ロイター)

 [ロンドン 22日 ロイター] イングランド・サッカー協会(FA)は22日、2008年欧州選手権(ユーロ2008)の予選敗退を受けて、スティーブ・マクラーレン監督を解任したと発表した。

 イングランドは21日の試合でクロアチアに2―3で敗れ、本大会出場を逃した。元ミドルズブラ監督のマクラーレン氏は昨年5月、エリクソン前監督の後任として、代表監督に就任。1年半あまりでの解任となった。

 FAのトンプソン会長は記者会見で、22日の午前中に開いた緊急理事会において、解任の決定は満場一致だったと述べた。

 マクラーレン氏は「就任した18カ月前は、私のキャリアの中で最も誇らしい日だったが、今回は最も悲しい日となった」とコメント。「ファンと国を落胆させてしまった。我々は(勝つための)準備ができていると信じていたが、悲しいことにそうではなかった」と語った。

2007年11月23日 13時57分 ロイター


イングランド代表はエゴの固まり」 ロイ・キーン監督が分析

ISM

 現地時間21日(以下現地時間)に行なわれたEURO2008予選のクロアチア戦で2対3と黒星を喫し、本大会出場を逃したイングランド代表。このまさかの結末について、現役時代に同じイングランドで活躍し現在は同国プレミアリーグサンダーランドの監督を務めるロイ・キーン氏が、「選手たちはエゴの固まりだったのでは」との見解を示した。ロイター通信が報じている。

 元アイルランド代表MFとして国際戦の舞台を知るキーン監督は『スカイスポーツ』に対し、イングランド代表に優れた選手が揃っていると語りながらも、「そういう選手たちが必ずしもいいチームを作り上げるわけではない」とコメント。「おそらく昨夜(21 日)、彼らはそうしなかったのだろう。その代償を払うことになるのは監督だ。しかし、選手たちは彼のために一肌脱がなかったのだ」と、プレーヤー側の問題を指摘する。

 同監督はまた、「外側から見ていて、代表チームはエゴの固まりだな、天狗になっているなと思うようになった。わずかな成功で浮かれているようでは、結局困ることになるんだ」と、率直な意見を述べた。

 さらに、「ハイライトシーンや何人かの選手のインタビュー、それから彼らの仕草を見ていて、最近は選手たちにとって国際戦というのは重要ではないんだと感じた。クラブでの試合の方がそれより大事なんだね。特にトップレベルの選手はチャンピオンズリーグがね」とも語ったロイ・キーン監督。選手たちは代表チームよりもクラブチームでの成功の方を重要視しているようだと分析し、FA(イングランドサッカー協会)に対して警鐘を鳴らしていた。

2007年11月23日 12時12分 ISM



イングランド代表後任、カペッロ氏が興味

ISM

 EURO2008予選のクロアチア戦に敗れたことで、本大会への出場を逃し、スティーヴ・マクラーレン監督が解任されたイングランド。後任人事が気になるところだが、イタリア屈指の名指揮官ファビオ・カペッロ氏(61)が興味を示している。ロイター通信が報じた。

 カペッロ氏は1990年代前半にミランを指揮して黄金期を築いたほか、ユヴェントス、ローマといったイタリア名門クラブを国内王者に導いてきた。スペインの地でもレアル・マドリーを率いてリーグ優勝を果たすなど、その手腕は折り紙付き。

 現在はテレビ番組でコメンテーターを務めるカペッロ氏だが、現地時間22日付けの伊『ガゼッタ・デッロ・スポルト』紙に対し「すばらしいチャレンジになるだろうね。私もちょうどいい年齢だし」と、イングランド代表監督の座に関心を寄せていた。

 イングランドは今後、2010年W杯を目指し新たなスタートを切ることになるが、その指揮官候補として、今シーズン半ばにチェルシーイングランド)監督を辞したジョセ・モウリーニョ氏の名も挙げられている。

2007年11月23日 11時50分 ISM