セリエ激震

サッカー=サポーター射殺の警官、殺人容疑へ


サッカー=サポーター射殺の警官、殺人容疑へ(ロイター)
 [アレッツォ(イタリア) 15日 ロイター] サッカーのイタリア・セリエAで男性サポーターを射殺した警察官に対し、殺人容疑がかけられることが分かった。

 11日にラツィオサポーターのガブリエレ・サンドリさんが警察官に射殺される事件があったが、警察は同事件について「悲劇的な事故」としていた。しかし検察側は、警官がサンドリさんの肩の高さに発砲したため、警官が過失致死罪ではなく、殺人罪で起訴されるとの見方を示した。

 この事件による影響で、イタリア各地でファンが暴徒化。今週末に開催される予定だった2部、3部リーグの試合は全て延期となっていた。

2007年11月16日 14時03分 ロイター


「スペインにいられてラッキーだ」 伊代表カンナヴァーロが死亡事件を語る  


現地時間13日(以下現地時間)、イタリア代表の主将を務めるレアル・マドリー(スペイン)所属のDFファビオ・カンナヴァーロが、11日に発生した警官の発砲によるサポーター死亡事件についてコメント。スペインでプレーしている自分はラッキーだと話し、イタリアサッカー界を取り巻く状況に警鐘を鳴らした。ロイター通信が報じている。

 11日に起こったサポーター同士の衝突の最中、ラツィオ・サポーター1名が警官の発砲を受けて死亡。この事件の余波により、同日開催予定だった2試合が延期となったほか、アタランタミラン戦では、サポーターがピッチと観客席の間のバリアーを壊そうとしたため、試合開始後間もなく打ち切りとなった。

 この状況について、現在イタリア代表の一員としてフィレンツェでトレーニング中のカンナヴァーロは、「外国でプレーできている自分はラッキーだと思う」と記者団にコメント。さらに、「自分がプレーしているレアルには完璧なスタジアムがあり、子どもたちが溢れ、暴力などない。外側から見ると、イタリアサッカー界は自ら恐ろしいイメージを植え付けていることが分かる」と述べ、母国のサッカー状況を批判している。

2007年11月14日 15時16分 ISM



サポーター死亡事件余波、ミランMFカカがイタリア退去の可能性を示唆


 現地時間11日(以下現地時間)に警官の発砲によりラツィオ・サポーター1名が死亡するという事件が発生し、その衝撃に揺れているイタリア。イタリアの名門ミランに所属するブラジル代表MFカカは、イタリアサッカー界の暴力やスキャンダルが試合に影響を及ぼすことが続くようなら、イタリアを去る可能性を考えると語った。ロイター通信が報じている。

 サポーターが死亡する事件が起きた同日、カカが所属するミランは、セリエAの試合でアタランタとのアウェイ戦に臨んだが、現地サポーターがピッチと観客席の間のバリアーを破壊しようとしたため、試合は開始7分で打ち切りとなった。

 この件について、現在2010年W杯南米予選を戦うためにブラジル代表に加わっているカカは、「悲しいこと。ファンが試合を止めたためにプレーできなかったという意味で、自分は直接的な犠牲者なんだ」と記者団に話し、そのショックを窺わせた。

 また、このような問題の影響によりイタリアを去る可能性を問われた同選手は、「もちろん有り得る。(こんな事件が起きたのは)初めてのことじゃないんだ」とコメント。さらに「ミランにいられて幸せだし、クラブを変えたいわけじゃない。ただ、このような状態が継続するようなら、自分のやっていることに意味があるのか、楽しめているのか疑問を感じざるを得ない」と述べ、事態が改善されなければ将来的にイタリア国外に新天地を求める可能性を示している。

2007年11月14日 15時15分 ISM




ユーチューブでも主に東欧方面ですがサポーター(フーリガン)の過激さを競うような投稿がけっこうなされているのを
見かけますが、暴力からは何も生まれてこないということを肝に銘じたいと思います。(いっとき一部の日本マスコミでも
サポーターの「熱さ」を賞賛するような傾向がありましたけど、無責任な礼賛は自粛すべきだと思います)