続報

オシム監督119番、フランスから…日本の知人つかまらず
 【パリ=若水浩】オシム監督を日本に招くなど、深い関係を持つフランス在住の祖母井(うばがい)秀隆・グルノーブル(フランス2部リーグ)GMは16日、オシム監督が倒れた直後の様子を語った。

 15日午後6時(日本時間16日午前2時)ごろ、祖母井さんは(息子でJ1千葉の)アマル・オシム監督から「何人かに電話したがつかまらないので、そちらから救急車を呼んでくれないか」という電話を受けた。フランスからは日本の119番に通報できないため、祖母井さんは何人かの知人に電話をかけ、深夜に起きていた人から通報してもらったという。

 祖母井さんは「自分がジェフにいた時は、いつでも連絡が取れた。私が日本にいれば」と悔しがり、「ここ2日間ぐらいが危ないと聞いている。回復を祈るしかない」と語った。

(2007年11月17日2時37分 読売新聞)



回復してからというのも早すぎるような気がしますが、オシム監督は負担の少ないスーパーバイザーかディレクターということになり、オシム監督に近い外国人監督か協会の若い人に委ねるということになりそうですが、オシム路線を引き継げるだけの実力者(オシム監督も安心して任せられるような人材)の存在が今後の焦点になりそうですね



オシム監督の病状「脳が腫れている」と川淵会長 (1/4ページ)
2007.11.17 19:12(MSN産経)
北京五輪アジア最終予選ベトナム戦前に、入院中のオシム監督を励ます横断幕をスタンドに掲げる日本サポーター=17日、ハノイ(共同)

 日本サッカー協会川淵三郎会長は17日、福島県いわき市での講演で、サッカー日本代表オシム監督の容体について「脳が異常な形で腫れており、寝たきりの状態。この状態が続けば次の治療に進めるのかな」と懸念を示した。

 16日の自らの会見に関しては「昨晩から今日にかけてがヤマ場と聞いて、何とか命だけは持ってほしいという思いから不覚にも涙が出てしまった」と明かした。

【田嶋理事一問一答】容態「楽観できない」

 オシム監督の病状について日本サッカー協会田嶋幸三専務理事が記者会見した。報道陣との主な一問一答は次の通り。

 −−オシム監督の病状は

 田嶋専務理事「病院で引き続き集中治療室(ICU)にいる。順調に経過している。小康状態を得ており、検査などの所見は昨日と大きな変化がない」

 −−具体的には

 田嶋専務理事「決して楽観視できるものではないが、体温、血圧などの情報を出さないでほしいというのが家族の希望。悪くなっているものでもないし、よくなっているものではない。今は意識がない状態だが、あえてそういう状態にした方が、ストレスがないということだ」

 −−家族の様子は

 田嶋専務理事「妻のアシマさん、長男のアマル氏(J1千葉監督)はほとんど寝ないで病院にいる。2人とも気丈で、アマル氏は今日も千葉の練習に行き、明日の試合も出ると言っている」

−−日本サッカー協会の考え方は

 田嶋専務理事「健康になって治ることを第一に考えている。今は集中治療室から出られることを協会全体で望んでいる」

 −−代表の今後は

 田嶋専務理事「私の立場ではっきり言うと、今はオシム監督の回復だけを祈っている。スタッフも明日のJリーグを今までと変わらず視察に行く。技術的なものに関しては、技術委員会に任せている」

 −−意識をあえて回復させていないというのは

 田嶋専務理事「最善の措置として病院に任せている。それ以上詳しくは申し上げられない。医療的なことは答える立場にない」

 −−今後の代表合宿は

 田嶋専務理事「すべて技術委員会にまかせてある」

 −−病院での協会の態勢は

 田嶋専務理事「病院がICUの前に我々や家族が入る部屋を用意してくれていて、常にスタッフ、職員が入っている。深夜も最低2人態勢で臨んでいる」

−−ポジティブな材料はないのか

 田嶋専務理事「そういうことがあれば、僕自身が早くお伝えしたいが、何があるか分からない。今は万全の状態で病院側があたってくれている」

 −−病院搬送まで時間はどのくらいかかったのか

 田嶋専務理事「実質1時間以上と聞いている。(家族が)電話した相手、搬送経路など、知っているレベルでのメモを作ったが、家族が言ってほしくないということで、我々としては差し控える」

 −−病状の変化はどう伝えていくのか

 田嶋専務理事「「多くの国民が心配してくださっているので、よくなったということがあれば、時間と関係なくお伝えしていく」

 −−(16日)第一報の連絡はいつ入ったのか

 田嶋専務理事「僕のところに入ったのは午前7時前」

 −−普段のサポート態勢はできていたのか

 田嶋専務理事「スタッフ4人近くが浦安に住んでいて、対処してきた。(協会に近い)順天堂大学病院のほか、ジェフからのチームドクターの関係で順天堂浦安病院を使ってきた」

−−緊急連絡はできなかったのか

 田嶋専務理事「緊急連絡態勢は、総務が中心に、いつでも連絡が取れる態勢をとってきたが、今回のことに関し、そこには(電話が)かかってこなかったのは事実。アマル氏が一番親しい順にかけたのだと思う」

 −−代表スタッフには何か声をかけたのか

 田嶋専務理事「粛々と代表の仕事をしてほしいと伝えた。次の監督云々については、全く話してもいないし、触れてもいない」