レアルを迎え撃つビジャレアル、鍵は中盤の両サイド【事前のプレビュー】
 2日に行われるリーガ・エスパニョーラ第2節の試合でレアル・マドリーをホームに迎えるビジャレアルは、開幕戦でバレンシアに快勝(3−0)し、幸先の良いスタートを切った。昨シーズン終盤のリーグ戦を8連勝で終えた勢いそのままに、プレシーズンマッチから無敗を続けている。

 レアル・マドリー戦では、前節のバレンシア戦と同じスタメンが起用されることになると見られる。主力メンバーが昨季とほとんど変わっていないため、開幕直後の段階で既にチームの完成度は高く、戦術的にもオーソドックスながらすきのないサッカーを展開している。昨シーズンはリケルメ依存症からの脱皮に苦しんだものの、今はその影響をみじんも感じさせないスピーディーで効率的なモダンサッカーを持ち味としている。

 ビジャレアルサッカーの軸となるのは、中盤両サイドのゲームメーカーである。ピレス、カソルラカニと能力の高い攻撃的MFを3人抱えているのに加え、今季はトップ下での起用が多くなりそうなマティアス・フェルナンデスも控えている。この4人は全員がチームのために汗を流せる選手たちで、攻撃面のみならず守備においてもチームへの犠牲心を持ってプレーできるという特長がある。
 中でも今シーズン大きくブレークしそうなのがカンテラ(下部組織)出身のカソルラ。昨シーズンはリーガで大きなサプライズとなったレクレアティボ(最終順位は8位)でプレーし、その快進撃を象徴するかのような素晴らしいプレーをコンスタントに披露。その活躍が認められ、今季はビジャレアルに呼び戻された。マルセリーノ監督(現ラシン監督)の下でプレーしただけあって、戦術眼と広範囲なプレービジョンを身に付けて帰って来ており、既にカニからレギュラーポジションを奪っている。

 レアル・マドリー戦で勝負の鍵を握りそうなのが、ピレス、カソルラのいる両サイドだ。レアルのセルヒオ・ラモスドレンテの両サイドバックが攻撃的な姿勢を前面に出してくるプレースタイルのため、2人同時に上がることもあり得る。それだけに、ビジャレアルはそのスペースを生かしてサイドから素早い攻撃を仕掛けることで、チャンスが生まれそうだ。

 ビジャレアルの予想スタメンは以下の通り(4−4−2)。

GK:ビエラ
DF:ハビ・ベンタフエンテス、シガン、カプテビラ
MF:ピレス、マルコス・セナ、ホシコ、カソルラ
FW:ロッシ、トマソン

  • Ichiro Ozawa from Spain-

[ スポーツナビ 2007年9月2日 18:48 ]



レアル、バルサが爆発! チェルシーは敗戦/欧州リーグ 【で、結果】

 現地時間2日、欧州各国でリーグ戦が行なわれ、リーガ・エスパニョーラではレアル・マドリーがアウェイでビリャレアルを5対0と粉砕したほか、バルセロナアスレティック・ビルバオに3対1と快勝した。

 レアル・マドリーではラウル、ファン・ニステルローイらがゴールを挙げ、なかでも豪快なFK弾を含む2得点を記録した今季新加入のオランダ代表MFスナイデルが獅子奮迅の活躍を見せた。スナイデルは今季早くも3得点。また、バルセロナではロナウジーニョが2ゴールと早くもエンジンをかけてきている。

 イングランド・プレミアリーグでは、チェルシーがアウェイでアストンヴィラに0対2と敗戦。1点ビハインドのまま、なかなか得点を奪えないでいると、終盤にダメを押されてまさかの黒星を喫した。アーセナルは3対1でポーツマスに快勝した。

 イタリア・セリエAで覇権奪回を見据えるユヴェントスは、カリアリとのアウェイ戦に3対2と競り勝った。トレゼゲデルピエーロが得点を挙げながら、終盤に追い付かれる展開となったが、90分にキエッリーニが値千金の決勝ゴールを決めた。

2007年9月3日 08時03分 ISM


今年のレアルのポテンシャルは半端じゃなさそうですね(汗