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反町ジャパン衝撃の大ナタ人事!五輪最終予選代表19人を発表


反町ジャパン衝撃の大ナタ人事!五輪最終予選代表19人を発表(サンケイスポーツ)
 北京五輪をめざすU−22日本代表の反町康治監督(43)は17日、五輪アジア最終予選初戦のベトナム戦(22日、国立)に向けたメンバー19人を発表した。FWカレン・ロバート(22)=磐田=ら常連選手4人を外し、MF柏木陽介(19)=広島=らU−20世代から4人を選出。さらに招集濃厚だったMF梅崎司(20)=大分=も落選させた。大ナタ人事を断行した反町ジャパンは、背水の覚悟で出陣する。

 反町監督が、メンバーリストを読み上げる。しかし、いつもの名前がない。FWカレン、MF菅沼(柏)、MF増田(鹿島)ら反町ジャパン常連の4人とフランスリーグ移籍やA代表戦経験もある期待のMF梅崎が、落ちた。

 「2次予選、親善試合を含めた合宿、もちろん相手(ベトナム戦)もふまえ、Jリーグで調子を上げている、落としているということを総合的に考えて、このメンバーを選びました」

 不合格がいれば、合格者もいる。A代表候補合宿経験者で日本協会・川淵三郎キャプテンから熱い期待を受けているMF柏木(広島)をはじめ、DF内田(鹿島)、DF安田理(G大阪)、GK林(流経大)とU−20代表の名が呼ばれた。

 この4人は、先月のU−20W杯で16強入りを果たすなど実力は申し分ないが、林を除いた3人は北京五輪予選への出場経験はなく、DF伊野波(FC東京)、MF水野(千葉)ら主力組との共闘経験はない。連係面で不安を残すが、指揮官は過去の実績よりも勢いに賭けて抜てきした。

 「この職業についてから常にプレッシャーはあるので、ここにきて特に大きなプレッシャーというのはありません。いま頭にあるのは、初戦で勝ち点3を得ることだけ」

 反町監督は勝利のために大ナタをふるった。今月上旬に、中国、北朝鮮ボツワナの4カ国で争った五輪プレ大会は、1勝1分け1敗の3位。川淵キャプテンから直前合宿の期間延長の提案を受けたが、反町監督は固辞して不退転の覚悟を示していた。19日からの短期合宿を経て本番へ。反町ジャパンは、背水の陣で北京への道をめざす。

〔写真:五輪最終予選メンバーを発表する反町監督。大胆な人事を断行した〕

2007年8月18日 07時26分 サンスポ