東海道五十三次で足腰鍛えました!

ピッチ離れ2年、タレント活動 元代表・岩本 福岡で復帰 J1残留「切り札」期待

 J1アビスパ福岡が元日本代表MFの岩本輝雄(34)の獲得に乗り出していることが18日、明らかになった。近日中にも契約を結び、入団が発表される見込み。

 岩本は1994年、ファルカン監督が率いた日本代表に選出され、10番を背負った。左サイドバックと中盤をこなし、平塚(現J2湘南)に所属した同年度の天皇杯では5試合で3得点を奪うなど、チームの日本一に貢献した。左足からの精度の高いFKがセールスポイントだ。

 名古屋時代の2004年秋に右足首を手術。同年8月29日(対横浜FM)以来、2年近くJのピッチを離れている。しかし、現在16位の福岡は残留争いをかけるリーグ戦後半で経験豊富なベテランの存在を不可欠とみている。

 岩本は今年、テレビ番組で4月から約2カ月半をかけ、東海道五十三次(東京・日本橋―京都・三条大橋)を踏破するなど、サッカー界以外でも活動していた。かねて「足が治れば現役復帰したい」と希望しており、キャリアを生かすチャンスを得て、強い意欲をピッチで表現しそうだ。

岩本輝雄(いわもと・てるお)
 1972年5月2日生まれ、神奈川県出身。横浜商大高卒。92年に入団したJFLのフジタを皮切りにJリーグの平塚(現J2湘南)や京都、仙台などでプレーした。2004年オフに名古屋を退団。その後は引退せずにケガの治療の傍ら、タレントとして活躍している。日本代表では国際Aマッチ9試合に出場し、2得点。Jリーグでは237試合で42得点。身長180センチ、体重74キロ。
=2006/08/18付 西日本新聞朝刊=
西日本新聞) - 8月18日10時7分更新


サッカー日本代表:加地、遠藤…巻も? オシム見切った
 
日本代表のイビチャ・オシム監督(65)が、16日のイエメン戦で選手の振るい落としを完了させたことが17日、関係者の証言で浮き彫りとなった。イエメン戦で先発した選手でさえもダメ出しされる可能性が十分ある。アジア杯予選突破へ、ヤマ場となる9月の中東遠征(3日サウジアラビア戦、6日イエメン戦)では、またしてもサプライズ招集が見られそうだ。

 ふがいない内容に怒りをあらわにしたオシム監督だが、実はイエメン戦は勝つだけでなく、選手の最終選考も同時に行っていた。会見で苦悩の表情を見せていたのとは裏腹に、関係者には「使える選手と使えない選手がはっきり分かったので有効な試合だった。選手選考で悩むことがなくなった」と大きな収穫があったことを強調していたという。

 アジア杯予選という公式戦であるが故に、普通の監督なら勝利を優先してベストメンバーを組むところ。だが、オシム監督の場合は、必ずしも先発組にプライオリティーを置いていたわけではなかった。就任以降、掲げているのはリスクを冒してでも攻める勇気と、チームのために献身的な守備をすること、そして的確な判断。この要素を基準にピッチ全体を見渡していたことになる。

 オシム監督の選考の基準を知る関係者は「クロスの精度や動きの悪かった加地は外される可能性がある」と言い「打ち合わせ通りにFKを蹴らなかったという三都主や遠藤もどうなるか分からない」と話した。チームとしての約束事を守らないのを最も嫌う指揮官だけに、ゴール前で待っていることの多かった巻についても「巻の動きにも物足りなさを感じているのではないか」とオシム監督の胸中を推測してみせた。“古井戸”組も“チルドレン”も決して安泰ではないというわけだ。

 9月の中東遠征は国際Aマッチデーと重なるため、欧州組の招集も可能。しかし、小野技術委員長は「やみくもにクラブへ招集のレターを送ることはない。イエメン戦で何が足りなかったか、欧州でプレーする選手のコンディションはどうかを見て招集する」との考えを示した。欧州組のほとんどに招集の文書を出したジーコ前監督とは違い、常時出場しているル・マンMF松井らを厳選して“脱・欧州組”も図る。

 13人だけの招集、五輪世代からの抜てきとサプライズを続ける指揮官は、今度は名前にとらわれない非情の招集で、世間を驚かせることになる。

 ≪加地グッタリ≫イエメン戦にフル出場したG大阪のDF加地はこの日の早朝、新潟空港にぐったりとした様子で現れた。「かなり疲れてますね。休みなくやってきましたから」。チームのクラブハウスには立ち寄らず、直接自宅に戻った。次節の19日大宮戦は出場停止のため、1週間の休養で回復に努める。またイエメン戦の後半26分に退いたMF遠藤は、アウエーの大宮戦に備えて現地で静養に努めた。

スポーツニッポン 2006年8月18日

いささか辛すぎる感じもしますが、条件を満たせばまた呼ばれるわけですから・・・