☆中盤フル活用へ 久保1トップ!

シュート練習を行う久保


 ジーコ監督(52)がFW久保竜彦(29)の1トップを導入した。宮崎合宿中の日本代表は2日、2部練習を行い、午前練習では実戦を想定して主力と控えを分けてミニゲームを行った。タレント豊富な日本の中盤を生かすうえで、久保の1トップが機能するか否かが大きなカギとなりそうだ。

 主力組のFWは久保ただ1人だった。ジーコ監督はこの日から実戦を想定したメニューを導入。その最初の目玉が昨年6月16日のコンフェデ杯メキシコ戦以来となる1トップだった。

 「1トップでできることを願っている。日本にとって必要だ」。指揮官は練習後、復活を期すストライカー、久保がキーになることを明かした。左サイドからクロスを供給する三都主も「速いボールも高いボールも合わせられる。いいボールを出せば決めてくれる」と存在の大きさを口にした。練習メニューはポジションにこだわらないボール回しだったために、3―6―1の中盤の構成は不明。それでも、身体能力の高い久保が前線で起点となり、さらに期待通りの決定力を見せられれば日本にとって新たなオプションが生まれる。

 ジーコジャパンでは1トップはこれまでに2試合しかない。最初は昨年6月3日のバーレーン戦、2度目がギリシャ戦でいずれも柳沢を1トップとする3―6―1だった。FWを1枚にして世界と対等に戦える中盤を厚くするのが狙いだが、バーレーン戦は機能したもののW杯に出場するメキシコには敗れた。屈強なDF相手にはFWの踏ん張りが必要で、高さ、強さを兼ね備える久保こそが適任だ。

 1トップにメドが立てば、ジーコ監督の理想型である中盤がダイヤモンドの4―4―2から、4―5―1への移行も可能。ブラジルなどの強豪を相手に中盤を、中田、中村、小野、稲本の4人に加え、守備力のある福西も併用できる。

 腰に爆弾を抱える久保は「まだ思い切りは蹴られない」としながらも、シュート練習をこなせたことを「良かった」と喜んだ。体調に問題がなければ、3日、鵬翔高との練習試合が、“久保1トップ”のお披露目となる。

 ≪初のシュート練習≫合宿5日目にして初めてシュート練習が行われた。1人でドリブルして打つパターンやクロスを合わせるパターンなど、合計327本のシュートが飛び交った。フィジカル中心の練習が続いただけに、選手たちも生き生きと打ち込んだ。代表では初のシュート練習を終えたFW佐藤は「ジーコ監督からは“常にコースを狙え、1つ1つのシュートを決めろ”と言われました」と話した。
[ 2006年02月03日付 紙面記事 ]



これは明らかに「開き直り」ですね。ジーコの凄いところは保身の為ならなんでもありってこと。またそれが結構効果がでるんですね。でも将来を見た育成とか全然しないから先細りに・・・!?

まあジーコは用兵のツボを心得ているわけで、この部分(だけは)東京も見習いたいところ・・・ですかね?