両雄並び立つ!?
☆ジダン、バラックの挑戦を受けて立つ 2005 年 11 月 29 日
バイエルン(ドイツ)所属のドイツ代表MFミヒャエル・バラックのレアル・マドリー(スペイン)移籍が秒読み段階に入ったとの報道に関連し、同クラブのフランス代表MFジネディーヌ・ジダンは移籍を歓迎すると述べる一方で、簡単には司令塔の座を明け渡さないと強気の姿勢を示した。先日、ブラジル代表FWロナウドは、バラックがいずれジダンから“王位”を継承し、レアル・マドリーの伝説になるだろうとコメントしていたが、ジダンにはまだ地位を譲る気持ちはないようだ。
独『ビルト』紙のインタビューに応じたジダンは「レアル・マドリーにふさわしい能力を備える選手がいるとすれば、それはミヒャエル・バラックしかいない」と“ライバル”を絶賛。その上で、「ただし、彼が僕と同時にピッチに立つことは難しいと思うし、僕もそう簡単にポジションを明け渡すつもりはないよ」と、気鋭の司令塔の挑戦を受けて立つ構えを見せた。
先日、フランスとドイツが親善試合を戦った際、バラックと同じピッチに立っていたジダン。そのとき受けた印象を「彼はファイターであり、今季は間違いなくコンディションがよさそうだ。あまり彼のことは分からないけれど、選手としても人間としても尊敬しているよ」と語っている。
29歳のバラックはバイエルンからの4年の契約延長オファーに回答しておらず、移籍市場が開く来年1月にレアル・マドリーとの交渉に入るとみられる。これに関連し、バイエルンのルンメニゲ会長は「バラックは1月に自らの未来を決めることになる。恐らくチェルシーかレアル・マドリーとサインするだろう」との見通しを述べている。ただチェルシーは、バラック獲得に興味はないと明言している。