チーム構成が様変わりするバルセロナレアル・マドリー
2007年08月14日16時40分ブックマーク トラックバック(0)
 今夏、バルセロナレアル・マドリーのチーム構成が様変わりを見せている。ジオがフェイエノールトに移籍したことで、バルセロナには実に11シーズンぶりにオランダ人選手がチームにいなくなった。対するライバル、レアル・マドリードレンテスナイデルの移籍が決まり、これでファン・ニステルローイと合わせオランダ人選手が3人となった。さらにはロッベン獲得の可能性もあり、レアル・マドリーのオランダ人選手化が進んでいる。

 バルセロナとオランダの関係は深く、クライフやニースケンスから始まりバルセロナにはこれまで17人のオランダ人選手が在籍し、オランダ色の最も濃いチームだったと言える。最も色濃かったのは1999-2000シーズンで、オランダ人監督ファン・ハール監督の下、ヘスプ、ライツィハーフランク・デ・ブール、コクー、クライファートロナルド・デ・ブール、ゼンデン、ボハルデと8人ものオランダ人選手がバルセロナでプレーしていた。そして今、バルセロナに残っているのはライカールト監督のみだ。

 一方、レアル・マドリーには80年代にメゴット、90年代にセードルフ、そして昨シーズンのファン・ニステルローイとオランダ人選手はチームに一人しか在籍していなかったが、シュスター監督の就任でチームに足りないものを補うため“メイド・イン・オランダ”が一気に加速。

 バルサレアル・マドリーが様変わりを遂げているものは、オランダ人選手の有無だけではない。シーズン終了後にベッカムロサンゼルス・ギャラクシーに移籍したことで、ペレス元会長が行ってきた“ギャラクティコ政策”の終焉を迎えたレアル・マドリー。逆にバルセロナには、ロナウジーニョエトー、デコ、メッシのクラックに加え、今夏にはアンリが加入。バルセロナに世界のクラックらが集結するという結果となっている。とはいえ、バルサがむやみにクラックを獲得しているというわけではないのも事実。

 永遠のライバル同士はその補強政策に変化を見せ、チーム構成も様変わりを見せている。補強作戦が吉と出るのはどちらのチームか? それは時が経てばはっきりしてくる。リーガが開幕してからのお楽しみである。

(スペイン通信)


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