オシム監督 Jクラブの練習を極秘視察

 日本代表のオシム監督がJクラブの練習を極秘視察する計画があることが26日、分かった。A代表コーチでU―21日本代表の反町康治監督(42)が横浜などのクラブに練習視察を打診。しかも「誰にもバレないように極秘で」という条件付きだという。日本協会関係者は「練習を見たいという考えはオシム監督もある」と説明しており、試合だけでなく所属クラブでの練習姿勢も抜き打ちでチェックする。

 個人プレーを嫌がるオシム監督は「代表監督がいるから」とアピールされることを嫌う。そのため練習への取り組み方、プレーの質などをこっそりと見極めて代表選考の参考にする意向だ。来季はJリーグ優先の日程のため、クラブでの練習内容が重要。A代表、五輪代表の選手は、どんな状況でも妥協しないプレーをすることが代表生き残りの条件となる。

 10月11日のアジア杯予選インド戦へ向け、横浜ではDF栗原、MF田中隼、MF山瀬、FW坂田の4人が予防接種を受けた。田中隼は「監督は体が大きいから目立つかも。でも特に何も変わらない。やるだけです」と普段通りの練習をするつもり。週末ごとに試合視察を繰り返してきたオシム監督は、平日も鋭い目を光らせることになる。
[ 2006年09月27日付 紙面記事 ]