cafebakerst2006-03-17

☆“ドイツの憂鬱”中盤の要・ダイスラー右ひざ手術で出場絶望
2006年3月17日(金) 8時2分 サンケイスポーツ

 ハンブルク(ドイツ)16日】W杯開催国にまた逆風! ドイツ代表MFセバスティアン・ダイスラー(26)が右ひざを負傷し、検査のため渡米することになった。所属するブンデスリーガバイエルンが15日に発表したもので、検査後に手術を受ける可能性が高く、6月開幕のW杯出場は絶望的との見方が有力だ。体制が揺らぎつつある“クリンスマン・ドイツ”に追い打ちをかける大ピンチが訪れた。

 混迷続くドイツW杯開催国が、さらなる悪夢に襲われた。“ドイツ唯一のファンタジスタ(創造性あふれる選手)”、ダイスラーのW杯出場が絶望的となる可能性が出てきた。

 「復帰に必要な期間はまだ不明だが、W杯への参加も危うくなる可能性は高い」。所属するバイエルンは、公式ホームページでこの衝撃事実を発表した。

 15日のミニゲームでのことだった。ダイスラーイングランド代表MFハーグリーブスとボールを競り合い、衝突を防ぐため進行方向を変えた際に転倒した。右ひざに激しい痛みを訴えているものの、MRI(核磁気共鳴診断装置)検査では原因が分からない状態。3度のひざ手術を執刀した米コロラド州のスケットマン医師の元で内視鏡検査を行い、手術となる可能性が高いという。

 ダイスラーの右ひざはじん帯断裂で過去4度の手術を受け、02年日韓W杯を棒に振る原因ともなった個所。2年間苦しめられたうつ病も併発した因縁の負傷の再発だけに心配なところだ。独誌キッカーも「W杯の心配」と報じるなど、ドイツW杯への影響も不可避との見方が強い。

 質実剛健で手堅い“ドイツ・サッカー”において、欠如しているものが創造性だ。ビッグクラブの注目を集めるMFバラックバイエルン)も強靭なフィジカルと高さが武器のドイツ的な選手。「ドイツ唯一のファンタジスタ」「100年に1人の天才」と呼ばれるダイスラーは、ドイツ躍進のキーマンとなるはずだった。

 クリンスマン監督も、うつ病で入退院を繰り返すことを気にかけ、昨年6月4日の北アイルランド戦での代表復帰以来、全14試合に出場させたほど期待を寄せていた。

 ドイツはW杯イヤー初戦となった今月1日の親善試合・イタリア戦(フィレンツェ)で1−4大敗。その後、クリンスマン監督は居住地の米国に戻り、W杯準備会議(ワークショップ)も欠席するなどで国内で厳しい批判を受けている。この惨敗から一気に逆風が強まってきたが、今度は“頼みの綱”の離脱という最悪の事態となった。

 ダイスラーの22日の米国戦(ドルトムント)の招集辞退も決定した。イタリア戦に続く連敗なら監督の電撃解任さえあり得る正念場。この悲報から、果たしてドイツは立ち直れるのか。

[ 3月17日 8時2分 更新 ]


今まで何度も繰り返されてきたドイツの「お家騒動」をみてても、
これからがゲルマン魂の本領?発揮というところでしょうか・・・
ダイスラーの心理状況は心配だけど・・・


写真はリエカ(クロアチア